無影

未来戦隊タイムレンジャーの無影のレビュー・感想・評価

未来戦隊タイムレンジャー(2000年製作のドラマ)
3.7
絶大な権力を持つ父親から逃れようとする男と、1000年前の過去に置いてけぼりにされ戦いを強いられる4人が出会うというコンセプトもさることながら、敵が金儲けのために悪事を働いたり、男同士の熾烈な権力争いが描かれたり、そもそもどう足掻いても未来が変わる気配がなかったりと、ベースがだいぶ冷たいリアリティとシビアさで溢れていましたが、だからこそ「俺たちの明日ぐらい変えようぜ!」というタツヤの台詞が爽やかに心に響く作品でした。
タイムレンジャーとロンダーズファミリーの戦いから、タツヤと父親の対立、ユウリとドルネロの因縁、アヤセの病気、ドモンの恋、シオンのふるさとへの憧憬、タツヤとユウリの関係、ナオトの生き様まで、全部の軸が面白かったのも良かったです。30世紀の世界観が同時期に流行っていた某スター・ウォーズの二番煎じ感が凄いですが笑、初めはどれだけ今で抗っても変わりようのない故郷から、一生懸命に生きて今を変えた先にある未来へ変わっていたのがとても感慨深かったです。ロボはタイムシャドウが好きかな。
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