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ブラック・ミラー シーズン1のibukiのレビュー・感想・評価

ブラック・ミラー シーズン1(2011年製作のドラマ)
5.0
バーで会った、イギリスに住んだことある
字幕翻訳を職にしてる人に薦められてNetflixで鑑賞。

その人いわく、
タイトルの"Black Mirror"は
スマホなりPCなりTVなりで映像を観てる時、ふとした瞬間暗転の場面で自分の顔が反射する、あのあるあるから、
"これはお前たちのことだぞ"ってメッセージらしい。
最初のタイトルでスマホ割れたんちゃうかなって思わせる演出にも納得。
各エピソードほんまにスマホが割れて誰かしらの手が伸びてきて心臓をえぐりだされるかのような、警告されてるような、それでいてこの現代を風刺しつつも諦めているようなストーリー。特にエピソード1。笑

確かシーズン4の宇宙船の話を薦められて、その時なんとなく
"ドクターフー"をテリーギリアムが撮ったナンセンスなブリティッシュSFファンタジーコメディかなーって思ってたら、
エピソード1"国歌"からえげつない衝撃。笑

あれをしょっぱなに持ってこられると全部のエピソード覚悟してみなあかんなーって思ってたら、
“1500万メリット"のダニエルカルーヤが
シタールが印象的な歌と共に目覚めるシーンのこれこれ!感。笑

各話一話で完結してるすごさ。
めちゃくちゃコスパがいいドラマやと思う。😂

各エピソード、いろんなメッセージや風刺が含まれてて、それを消化するのはだいぶ難しいようで、意外とスッと入ってきたりする。
それは多分現代人としての自分達が、このドラマのもつメッセージや風刺を、日常茶飯事的に感じたり、恐れたり、疑問に思ったり諦めたりしてるからやと思う。

UKフリークにとったらイギリスドラマってイギリス俳優の演技を映画以上に楽しめる醍醐味があるけど、今回もしっかり楽しめた。意外といい俳優つかってたり、金かかってるんやろーなっていう作りでそこらへんの満足感も大アリ🙆‍♂️

特にエピソード3のトビーケベルはめちゃくちゃよかった。
悲劇やけど、他の2話とはちょっと違ったニュアンスで近未来を描いてて、普通に笑えた。笑
そう、このドラマって登場人物達はもちろんマジやし、現代やおこるであろう近未来を大真面目に風刺してるんやけど、各シーンその設定や近未来人が当たり前に送っているその日常生活、そういうディテールにいちいち笑ってしまう。笑

これがブラックコメディか…
This is it やな…

とりあえずシーズン4の宇宙船の話まで順を追ってみていくつもりやけど、すぐそこに到達しそう。笑

めちゃくちゃ面白い!
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