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名探偵ポワロ シーズン11のタキのレビュー・感想・評価

名探偵ポワロ シーズン11(2013年製作のドラマ)
4.3
「マギンティ夫人は死んだ」
登場人物の名前と顔が覚えられず、名前が出るたびに誰だっけ?となる。なんか名前が似てる人が多くない???ケンカごしで口の悪い失礼な人が多くて毒舌ミステリー作家オリヴァ夫人が今回は薄味。スベンシリーズがいやなのに人気がでちゃって書かざるをえなくなった話はクリスティのポワロシリーズのことっぽい。戯曲化にあたって意見が合わないみたいなこともあったのかも。
「鳩の中の猫」
ポワロ女子校で滞在、という珍しい始まり。友人の現校長に次期校長を職員の中から見極めてほしいという依頼。ところが体育教師が惨殺され急転直下の殺人現場に。とある国のクーデターがらみで警察のみならず諜報部まで暗躍し、いつにない躍動感があってワクワクする。先生、生徒、保護者とかなりの数の登場人物で人物相関が頭に入るまでが難しい。些細な会話が実は重要。
「第三の女」
「人を殺したかもしれない」という若い女性の依頼をオリヴァ夫人とともに追う。オリヴァ夫人初登場の時の毒気がまったくなくなってすっかりホームズのワトソン的立ち位置。これぐらいの感じが適当で見やすい。執事のジョージも影でポワロを助ける。最有力の怪しい女ソニアが遺産目当てなのかどうか、もう一回事件が起こりそうな火種が残った終わり方だった。大伯父ロデリック卿はノーマの恋人デビットを嫌ってるし前途多難。
『この私、エルキュールポワロでさえ解けないミステリー。それは愛です。』泣いてていいのかエルキュールポワロ。
「死との約束」
シリア旅行中のポワロ。遺跡見学ツアーに同行するがそこで殺人事件発生。
ボイントン夫人がみなしごを集めては虐待を繰り返すのはなぜなのか。原作では女看守だったとのことでなんとなく繋がってくるが金融街の大物ではイマイチよくわからない。キング医師とレイモンドの恋の進展爆速すぎる。結末は悲しいけどジニーがかなり前向き。箱に残った希望を暗示して終わる。『シャーロック』でおなじみのマーク・ゲイティスがボイントン卿の息子レナード役で出ている。

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