野沢尚(故人)脚本のクライムサスペンス・ドラマ。氷室京介が主題歌「ダイヤモンド・ダスト」甘く切ないピッタリの曲。音楽の岩代太郎。サスペンスらしい音楽は妖艶なBGMとしてさすがです。
今、Tver(2023年1月)で配信されているので再再再再鑑賞。今、見直しても古くささを感じない。とにかく脚本が良くできている。
第9話「犯人は君だ」から最終話までが特に秀逸です。
殺された及川光博が赤ワインのラベルの裏に犯人を特定していた。
ラベル裏の文字を読もうと、竹野内豊が赤ワインを容器へドバドバ抜いていく。
ワインボトルを陽の光に透かし、ラベル裏の文字を読んだ…。
それは、及川光博の「遺書」だった!
すべてを読み終えて、虚脱感に陥る竹野内豊。
そして、竹野内豊はこう言う。
「やっぱり、君が犯人だったんだな」
このセリフが記憶にずっと残っている。
感銘を受けた私は、ドラマのシナリオ集を買ってしまった。
昔のフジテレビは本当にいいドラマを作っていた。野沢さんは自ら命を絶ってしまったが、存命ならもっと数多くの名作を書き上げていただろう。
「眠れる森」と「氷の世界」は最後まで犯人がわからなくてハラハラする。TBSの「青い鳥」はこんなに悲しい事があるの?というぐらい切なくて悲しい…。
当時、本当に惜しい脚本家さんを失くしてしまい、日本のドラマ界の大損失だと思った。
「眠れる森」「氷の世界」「青い鳥」は野沢尚さんの名作3作品だと申し上げたい。
「眠れる森」木村拓哉、中山美穂
「氷の世界」竹野内豊、松嶋菜々子
「青い鳥」豊川悦司、永作博美