ポルりん

コワイ童話「ラプンツェル」のポルりんのレビュー・感想・評価

コワイ童話「ラプンツェル」(1999年製作のドラマ)
2.4
あらすじ

『根本結衣(直瀬遥歩)は一人暮らしをしている女子大生。
ある日、結衣は友人・加奈子(戸田麻衣子)とドライブ中、車に衝撃を感じた。
結衣は、窓にはりつく男の無残な姿を目にするが、車外に出ても誰もいない。
その晩、帰宅した結衣の前に死んだ幼なじみ・修一の幻影が現れた。
さらに、結衣宛てに“人殺し”と書かれたFAXが届くなど、脅える結衣に奇妙な出来事が起こり始める。』


物語の冒頭


「昔々、ラプンツェルという美しい娘が、塔の上に閉じ込められていました。
旅人たちは塔の窓辺にたつラプンツェルを見ては虜となりこう言いました。

ラプンツェル・・・ラプンツェル・・・どうかその長い髪を垂らして、私を塔の中に入れておくれ!!

しかし、塔のの中にはラプンツェルの他に恐ろしい魔女もいたのです。
だから、その塔から生きて出たものは誰一人としていませんでした。」


と童話「ラプンツェル」の大まかなあらすじを紹介される。(何か私の知ってる「ラプンツェル」とは結構違う気がするが・・・。)


あらすじを見る限りでは、一見「ラプンツェル」と全く関係ないただのホラーのように思えるが、物語が進むにつれ大きな謎が明らかになっていき、最後には「ラプンツェル」を現代版にホラーアレンジした話だと分かる構成になっている。
小学生の時は、そのミスリードに驚きを隠せなかったが、改めて今観るとかなり分かりやすいかな・・・。

それにしても警察が無能すぎる。
劇中で主人公(根本結衣)が好きになった男性が次々と犯人に殺害されるのだが、何故か最も疑わしい人物(あえて書かないが)を一切調べず、明らかにその疑わしい人物にハメられたであろうキャラクター(以降Sという)を逮捕している。
大体、死体のすぐ傍にいたという事だけで逮捕しているが、Aは真犯人に生爪を剥がされ頭を木材で3回以上殴打されている。
少し調べれば犯人ではないと分かるはずなのに、


真犯人「あの人頭おかしいんですよ。」


警察「うん、そうだね。」


と、真犯人の何の確証もない証言を鵜呑みにして、無実の一般市民を独房に入れてしまう。
マジでクソだな・・・。

というか、Sは犯人に恋人を寝取られた挙句殺されたといった経緯から犯人を憎んでおり、犯人の正体もかなり前から把握している。
犯人が事件現場に出入りしている決定的な証拠となる写真も所持しており、他にも色々な証拠を持ってるはずだ。
それらを何故警察に提出しない!!
提出すれば無罪放免で釈放され、代わりに真犯人が独房に入れられるのに・・・。

そもそも、そんな決定的な証拠があるのなら、その写真を手に入れた時点で警察に行けば、被害者を最小限に留める事が出来たのに・・・。
アホか!!!
ポルりん

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