このレビューはネタバレを含みます
まず何と言っても、きちんと完結したこと。これに尽きる。
20年近くアメリカのドラマのファンですが、しっかり完結したドラマが少なすぎる。引き延ばした果てに1stシーズンから大きく逸れて尻すぼみに終わるモノ、大きな謎が明かされるがトンデモだったモノ、色々ありました。
ブレイキング・バッド同様、ベター・コール・ソウルは本当にキレイに終わった。それが気持ちいい。
数々のクリフハンガーを残して終わった前シーズン。
今シーズンに入って前半は怒涛の展開でハラハラしました。
どこか憎めないナチョが早々に殺され、ハワードもラロに突然殺されてしまった。
後半はやはりラロvsガスがメインか!と思いきや、その先の展開が不安になったこともありました。
正直、ブレイキング・バッド後の時系列でコソ泥をやっているソウルを観たいわけじゃないんだが…と思いもしました。
最終話前の数エピソードはいまいちな感想。
が、最終話で一気に覆されました。
製作者はソウルがいずれ改心することを描きたかったのだと思います。
そのタイミングはブレイキング・バッド前ではダメだった。
ブレイキング・バッドの出来事を超えて、
キムのために罪を告白するジム・マックギル。
悪党なのは間違いないので、何らかの報いを受ける。それでも彼はやり直せるかもしれない。そんな希望を持てるエンディングに大満足です。