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ナルコス シーズン1のmegurosのレビュー・感想・評価

ナルコス シーズン1(2015年製作のドラマ)
3.8
コロンビアの麻薬王パブロ・エスコバル率いるメデジンカルテルと、コロンビア&アメリカ警察組織との凄惨な衝突を描く。基本的には創作されたストーリーということだが、史実をベースに当時のフッテージも使った歴史ドラマ。

コロンビアの警察・軍内部、そしてパブロ側にもそれぞれ内通者がいて誰を信じていいかわからない。フランコ大統領を車爆弾で暗殺したバスク祖国と自由(ETA)の天才爆弾技師スパニアード(スペイン人)まで参戦しての爆破テロ、権力者の子供を狙った誘拐、カリ・カルテルとの抗争、さらには警察側も法を越えたリンチや制裁で応戦し、この世が本質的に無法地帯であることが露になっていく。

ロンドン留学時代の同級生がボゴタ出身だったので祖国の様子を聞いたところ「絶対に行かない方がいい。死ぬよ」と言われたことを思い出した。

アメリカのハイテクの通信傍受に対して、パブロが伝言鳩のローテクで対応していたりするのが面白かった。
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