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ザ・クラウン シーズン1の犬のレビュー・感想・評価

ザ・クラウン シーズン1(2016年製作のドラマ)
3.8
6話まで鑑賞、備忘録

潤沢な予算で作られてるんだな
と思わざるを得ない豪華さ!

あとジョージ6世やマーガレット役など、役者の演技が上手い、総じて全話映画を見ているみたいだった。

女王の、1人の女性としての悩みや葛藤

にフォーカスを当てているが、よくよく見ると自分のことは意向を貫き、マーガレットやフィリップの望みは慣習と伝統に従い後回し、など
ご都合主義か?と思ってしまう場面がいくつかある。

エドワード8世の、
「並程度の才能と僅かな想像力を持つ普通の女性を油で聖別すれば、そこに現れるのは女神だ」
のセリフはまさしくだと感じたし、
エドワード8世と交互にシーンが変わり行われる戴冠式は、伝統と慣習によって成立している王室の威厳を皮肉ってるよう。

女王自身も、肩書を取れば自分が何者でもないということに気づいているので、女王に対するを見方としては、あながち間違っていないのかもしれない。

ただ回を重ねるにつれ威厳が増しており
今後のシーズンが気になるところ

エドワード8世は憎まれ役として描かれているけど、伝統により歪んだ王室の価値観に捉われない人でもあり、魅力的に映っている。
フィリップもまた嫌な奴としての描写が多いけど、苗字を取られ、家を取られ、キャリアを取られ、女王の夫という肩書で人生を歩まざるを得ないことを考えるとやはり可哀想だと感じてしまう。

9話、チャーチルの辞任に繋がるエピソードは
哀愁深くて好き、愛される憎まれ役の終わり、という感じで余韻を感じる回だった

10話、マーガレットの話は悲しすぎる

作品として面白いが、
そもそも王室がイギリス国においてどのような立場なのか、どういう歴史を持っているのか、について理解しておくとより深く理解できると思うので、引き続きネット検索と並行しながら話を進めていきたい
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