あーる

ザ・クラウン シーズン3のあーるのレビュー・感想・評価

ザ・クラウン シーズン3(2018年製作のドラマ)
4.0
ストーリーを追った感想
シーズン3の舞台は1960年代。

・フィリップ殿下について
(疎遠の母親(アリス王女)との関係性、
69年のアポロ11号に感化される、など)
フィリップ殿下って単純に嫌われ役なのかな?と思いながら
始まったシーズン1も、シーズン3までくるとその歯に衣着せぬ発言が
なかなか的を射ていたり、少し共感したり、同情したり、
ドラマとして見るならばいいキャラクター性だと思う
(ここはフィクションとして)
こうやってたまにフィリップ殿下の過去や、母親との確執を出してくるところがいいよなーなんて。
不倫してたなどのことは置いといて…エリザベスとの夫婦としての会話も仲睦まじく感じる。
ここは製作者の意図かもしれないけど…
アポロ11号ってこんなに昔だったんだ!と当たり前のことに感動。

・マーガレット王女
ここは完全にスキャンダル!な描き方で…
夫が不倫し、自分も不倫し、家族は味方してくれず、自殺未遂し…
そんな王女に姉として歩み寄るエリザベス…素敵だった。
マーガレットの人生に心惹かれてしまい、この後ネットで検索して
色んな記事を見てしまった
色々言われてるけど、こうやってドラマで心情を丁寧に感じられて良かった。

・チャールズ皇太子
とうとうカミラとの恋模様が始まってしまって
ハラハラしかしない…
これ、最初から三角関係でなんとかならなかったの?と
部外者(私)が口を出す。
ウェールズ語を学ぶために現地の大学に行くエピソードはすごく良かった。
このドラマではチャールズの繊細な様子がよく描かれるし、
ドラマの中で教授が同情してたように、製作者は視聴者にも同情させたいのかな?と思う演出が多い…
エリザベスがチャールズに冷たいのは有名?

・エリザベス女王
オリヴィア・コールマンを今までいろんな映画やドラマで見てたから
どうかなー、と思ってたけどいらぬ心配すぎた。貫禄あるわ~~

・歴史的事件や事故
社会問題や事件を王室側、政府側からの視点で
歴史を見るのがとても興味深いし、勉強になる。
シーズン1➡ロンドンスモッグ(大気汚染による公害事件)
シーズン2➡ジョン・F・ケネディ大統領夫妻のアレコレと暗殺。
シーズン3➡南ウェールズの炭鉱村のボタ山の崩落(アベルヴァンの惨事)

・キャスト変更
役名:S1・2➡S3・4
エリザベス2世:クレア・フォイ➡オリヴィア・コールマン
フィリップ殿下:マット・スミス➡トビアス・メンジーズ
マーガレット王女:ヴァネッサ・カービー➡ヘレナ・ボナム=カーター
メインどころは以上3名。
今回シーズン3視聴をする前に、2シーズン見ていたキャストが変わるのがとても寂しかった。
王女、殿下、王女、この3人の雰囲気がすごく好きだった。
特にエリザベス女王の、自信がないような、あるような…でも意志の強い視線が好きで。
もうキャスト変わっちゃったらドラマ変わるでしょ!
とまで思ってたのに…
シーズン3見始めて全く問題なし!!笑
まぁそうだよね。ここだけ色々と評価されてるドラマなんだもん。
素晴らしかった
あーる

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