サセナッフ

ザ・クラウン シーズン4のサセナッフのレビュー・感想・評価

ザ・クラウン シーズン4(2019年製作のドラマ)
5.0
Season 1-4と通しで鑑賞。ストーリーは史実に基づき詳細まで良く調べている。英国の近代史と王室の歴史が一度に学べる。今までは英国王室といえばエリザベス女王、夫のエジンバラ公、長男のチャールズその元妻のダイアナ、後妻のカミラくらいしか知らずそれも新聞や雑誌で知る程度の薄っぺらい知識だった。今回の全シーズンを通して女王の妹のマーガレットやその夫のスノードン伯爵、チャールズの妹のアン王女などドラマに彩を添えた魅力的なメンバーのエピソードも知ることが出来た。

衣装、宮殿の内装や家具、ロケ地、どれも素晴らしく途方もなくお金をかけたことも理解できる。Season 4はオリヴィア・コールマンが成熟したエリザベス女王を上手く演じていた。正直、クレア・フォイから引き継いだ時あまり期待していなかったが、期待以上だった。シーズン4はサッチャー首相、ダイアナが登場、ジリアン・アンダーソン、エメラルド・フェネルの2人がご本人と瓜二つでぴったりだった。

ダイアナについては悲劇のヒロインとして肯定的に受け止められ、チャールズについてはカミラとの不倫やダイアナに冷酷過ぎるという批判が多いが、チャールズの幼少期から青年期、結婚に至る経緯を知れば一概に責めることはできないと思った。彼もまた王室の為に自分の意志を捨て多くの事をあきらめざるを得なかったメンバーの一人なのだと感じた。
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