凜

ザ・クラウン シーズン4の凜のネタバレレビュー・内容・結末

ザ・クラウン シーズン4(2019年製作のドラマ)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

シーズン3・4から現代に近づいてきて俳優が変わり、物語がとてつもなく重く、全編通して観ていられないほど辛く苦しくなります。
しかしそれは、決して駄目という意味ではなく、王室が如何に厳しい状況に耐え抜き、威厳を守り抜いてきたか。そして、ごく一般的にしている愛情表現を教わる環境になかったためなのか、さまざまな愛がここまで決定的に拗れてしまう悲しさがヒリヒリと伝わり魅入ってしまうのです。

今シーズンは、エリザベス女王、サッチャー首相、ダイアナ王太子妃を主軸にストーリーが進みます。自分はこの時代からリアルタイムで観てましたが、多少の脚色はあるにせよ、ここまで数々の詳細な出来事はかなり衝撃でした(チャールズ王太子とカミラ現王太子妃は、ダイアナ元妃と知り合う前からの関係だったなんて)。

ひとつ気になったのは、ボーズ・ライアン姉妹についてです。摂食障害については配慮がされているのに対し、精神障害については説明がなかったの疑問です。彼女らは、精神でなく知的障害では。もちろん当時、それがあったことは事実として、最後に摂食障害と同様に注記がほしかったです。
Web版『VOGUE』日本版の取材記事で、過去にそれが当たり前と捉えられていた時代もあった…など、製作側の意図はわかりますが、鑑賞者に誤解を与えかねないとも感じます。
恐らく、このドラマを観ている人は、そういったことは理解しておられるでしょうけれど。。。そこだけ-0.1にしました。
凜