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眠れる森のnnのネタバレレビュー・内容・結末

眠れる森(1998年製作のドラマ)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

話の展開が面白くて思わず一気見。その一方で、ある番組でネタバレを食らってしまったために犯人の正体を知っている状態で見始めたから、考察をしながら楽しむっていう見方ができなかったのが残念だったけれど、殺害に至った経緯を辿って紐解くべく毎話食い入るように観進めていってた中で、宗教やカルト的な要素に悪い影響を受けてしまって殺人を犯したのかな、とこうなんと言うか犯人を簡単には責められない、むしろ同情の余地があるような背景があっての犯行だと勝手に仮説を立ててしまっていたから、最終話で真実が明らかになった時、動機の薄さに落胆すると同時に犯人の気持ちが何一つ理解できなくて困惑したっていう本音もあります。勝手に自分の好きなように結末を思い描いていた私が悪いけれど、蓋を開けたら同情の"ど"の字もないただの愚行(とはいえ貴美子に対する歪んだ愛は、自分の裸の絵を描かせるような母親の影響を少なからず受けたものであるだろうから、彼も見方によっては被害者と言えるけれど…)に対して段々と腹が立ってきて、国府からの復讐を受けるシーンではスカッとすらしました。にしても最後のシーンはまさかだったな…。
あとは個人的に鑑賞中、雰囲気や設定がどことなく似ている『空から降る一億の星』を思い出さずにはいられませんでした。キラキラ主人公も言うまでもなく似合うんだけど、陰の木村拓哉はより彼の魅力が引き立つような気がしてすごく好きです。
nn

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