mayuri

トゥルーブラッド<ファイナル・シーズン>のmayuriのレビュー・感想・評価

5.0
すごいものを見た、というのが最終話を見終えた直後の率直な感想。ハッピーエンド・バッドエンドの枠を超えていた。

この世に生を授かること、人を愛すること、そして死が訪れることは全て奇跡。ゆえに1つや2つの奇跡を望むのは何もおかしなことじゃない。年をとればとるほど世界は狭くなってゆくんだから今を信じていい。

”憎しみ”の感情に感謝したのは初めて。もちろん好ましくはないけど、彼を奮い立たせ生きる気力に繋がるのなら何でもよかった。結局のところ誰かを許すよりも自分を許す方が難しいんだ。

トゥルーブラッドは本気の過激さでなかなか人へおすすめしづらいシリーズ。でもメインキャラたちの各々の意図が絡み合った関係や恋模様に私はすっかり夢中になった。ヴァンパイアの存在が公になってたり人間がヴァンパイアの血に依存してたり、所有宣言が大きな意味を成したりなんて他の作品にない設定の数々もいい味を出してた。ただあまり柔らかい性格とはいえない主人公がなぜあそこまで多方面からモテまくりだったのかは謎。

もしも本当にFangtasiaがあったなら、、
玉座に深々と腰掛けるエリックを遠くから眺め、叶わぬ願いに胸を焦がして酔いを注ぐんだろうなぁ。
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