1話目の最後からどんどん面白くなって最後の方は止まらなかった。
主人公たちが踊る奇怪なダンスは一見怪しい健康法にしか見えないんだけど、そこに結果(奇跡)が伴うのでダンスのパワー信じるしかなくなるという……人によっては「何を見せられてるんだ」って感覚になりそうだけど、自分は「世界がこんなふうだったら面白いのにな」と感じたので、全編通して面白かった。
荒唐無稽な設定の割にシーンによっては妙に生々しいリアリティと独特の作家性を感じさせてきて、癖になる。
O.Aとハップが食事をしたレストランで厨房の人たちが牡蠣を一斉に掻き出してるシーンとか。テラリウムみたいな監禁部屋がファンタジーに見えて地下水の流れが生活用水になってるところとか(下流の人は最悪……)。
ロシアンマフィアに殺される妄想に取り憑かれた夢遊病の少女が夜中にナイフを持って部屋をうろうろするシーンも良かった。
切り取ったらそれ自体が独特の良さを持つようなシーンがいっぱいあった。
多くの謎を2に持ち越すような終わり方だったけど1はこれで満足。
