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マスター・オブ・ゼロ シーズン1のcometのレビュー・感想・評価

4.0
2021.5.15 視聴開始

1-1 Plan B
面白い。主人公のキャラクターがいい。個性豊かな友人達も魅力的。力の抜けた雰囲気が自然でストーリーが無理なく沁み込んでくる感じ。かといって決してありきたりな話ではなく非凡な展開は刺激的。ハマりそう。3.6

1-2 Parents
ものすごくよかった。デフとブライアンそれぞれの父親の思い出と現在の息子たちの描写の対比が絶妙。世代間の断絶を描くとか そんなありがちな話ではなく、もっと普通の でも各人の特別な生活を甘過ぎず辛過ぎず積み重ねていく構成が愛おしい。4.0

1-3 Hot Ticket
友達との関係性がいい。羨ましい。第1話 冒頭に出てきたプランBのレイチェルが再登場して とても魅力的な個性を発揮する。これって最高のデートでは。結末はほろ苦いけど続きがありそう。 音楽もいい。

- You Gonna Make Me Love Somebody Else / The Jones Girls
- Return of the Mack / Mark Morrison

3.9

1-4 Indians on TV
面白かった… インド系の差別について今まで考えたことがなかった。冒頭のモンタージュには『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』や『パーティ』などが含まれていて、今更ながら「そういうことか…」と。日本人に関する差別表現には敏感でも、それ以外については案外 見落として、もしくは流してしまっているものなのだな。オーディションに関するストーリーも その展開も豊かで奥行きがある。そして ちゃんと笑える。素晴らしい脚本だ。冒頭に流れるJumpin’ Jack Flashが超キュート。Ananda Shankar バージョン。 3.9

1-5 The Other Man
映画の撮影現場が舞台というだけで何かワクワクするものがある。ちょっとリッキー・ジャーヴェイスの『エキストラ』を思い出したりして。クレア・デインズが出てた。リチャード・ギア主演の『運命の男』は観ていないけど「スノーボールで殴って男を殺しゴミ処理場に捨てる」映画であることは分かったw 既婚者と関係を持たない/持つ、についてデフの判断が変わる原因も面白かったし、その出来事前後でのデニースの意見の変化も面白かった。

- Walk on the Wild Side / Lou Reed
- Cheating / The Animals

3.8

1-6 Nashville
レイチェルとの初デートでナッシュビルへの旅行を提案するデフ。いやもう最高過ぎてしびれた。2人の会話がずっと楽しくて、旅行先の雰囲気も抜群。羨ましい。冒頭ツイン・ピークスのテーマが使われていた。確かにブラック・ロッジに迷い込んだかのような会話(『8マイルズ』について)だった。 4.1

1-7 Ladies and Gentlemen
性差別について。デフでさえ無自覚にレイチェルを傷つけてしまうことを考えると問題は根深い。自警団(私的逮捕?)関連のあれこれ、ケーキとか、TOTO「アフリカ」であんなに盛り上がるとか、いろいろ興味深い。 3.7

1-8 Old People
よかった… 1-2で描かれた両親より上の世代について。よくある話だとも思うけど、主人公たちが素直に祖父母に接する姿、そして語られる思い出が力強く自然で胸を打つ。聴く耳がないと物語は語られないまま風化してしまうという認識を新たに。4.0

1-9 Mornings
素晴らしい…だが我が身に重ねて胸が痛む。そう 何気ない朝の繰り返しで人生は出来上がっている。 3.9

1-10 Finale
ナッシュビルの陽の光、そしてネオン、それらが輝いていた分、苦いフィナーレ。いろんな意味で。でも次の一歩を踏み出せる若さが羨ましい。 3.8
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