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マスター・オブ・ゼロ シーズン3のcrispのレビュー・感想・評価

4.9
あ〜〜。見終わってしまったな。
Master of None、本当に私は好きなドラマだった。
シーズン2あたりからすごく好きが強まった。
1の最初の方で辞めてしまう人もいるかもしれないけど、キャラが定着し始めるとすごく面白くなる。

シーズン3は、ガラリと変わる。
デフもほっとんど出ない。基本的にデニースとその妻の話。
デフたちが登場しないのは寂しいけど、でもこれはこれで美しいシーズンだった。

まずなんといってもインテリアがめちゃくちゃいい。
NYのデフ部屋のインテリアもめちゃくちゃ好きでよく隅々まで見てたけど、このシーズン3の舞台となる片田舎コテージ一軒家ではそれが爆発する。とっことん良い。これでもかってくらい、隅々までこだわってるの伝わる。
デニースの妻がそういう骨董品とかヴィンテージ物が好き、インテリアにこあわりあるって設定だからとは思うけど、その設定のおかげで最高のインテリア見れた。
こんな家にしたいな〜とか、ほうほうここに本を置くスペース作ると良い感じに見えるのね、とか。
お風呂のここに板あって、キャンドル置くの良いな〜とか。
まず本が多いインテリア見るの好きだから、この妻が好むインテリアがすごく参考になった。

終始、セリフによる説明は少なく、情景、シーンで読み取る系ではあるけどそういうの好きな私にとっては集中できて心地よかった。

就寝前の二人のルーティンの違いがベッドサイドに表れてる感じとか、雑誌の1ページかのような、かわいいなとなるカット。
そんな対照的な二人の「合うとき」「合わないとき」そりゃある。それを見てる方は眺めてる感じで、良い。

そしてまた数年後、二人でベッドサイドで過ごす。
当時は、朝RUN・健康的な食事・習慣で生活していた妻。だけど、一生懸命そういうことにも気遣ったり、努力したり、ストイックに向き合うことも、ぜ〜んぶ彼女の中でやり切った上で、
「そんなにカツカツしなくても、大丈夫、かな」という、◯◯しなきゃという呪縛から緩まった彼女を見れたことが「いいな」と感動というか、うんうん、と思えた。怠惰になったわけではなく、ね。

いろんなことがあったけど、そういうことも経て、生き方に柔軟性が出た。
それを最終話で見れたことが、なんか良かった。
人生だなあ、と。

毎回ED曲も良かったのでShazamしてた笑。

あ〜〜〜それにしてもデフに会いたくなるね、!
多分これ見た人みんな思ってるだろうな。
久しぶりに親友に会いたくなる、そんな気持ち。
そろそろ会いたいぞ〜デフ〜!
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