はぎ

ストレンジャー・シングス 未知の世界 シーズン4のはぎのレビュー・感想・評価

4.3
1話各々の内容がめちゃくちゃ濃い。本当に長編映画を観ている感覚。それなのにしんどさを感じさせないほど練り込まれていた。

今回は4つに舞台が分かれて話が進む。あくまでホッパー編はサブ線での本編合流といった感じ。それぞれ感じた危険・超常現象を探求することによって、1つに集約してくる。

シーズン4のテーマは心に病を持っている人、いわゆるPTSDを持つ若者。また宗教団体というところがかなりピックアップされて映像化している。そして闇の魔術師ヴェクナがPTSDを持つ人に闇を見せ、魂を奪うというのがベースである。PTSDという近年よく題材となるところを遺憾無く見せており、上手く落とし込んでいるなと思った。

今回はマックスが話の中心にあり、亡くなる予感がする4話は本当にドキドキした。またホーキンス組の原因追求と闇との戦いの見所が多く、他の舞台の人間がやや霞むといったある意味喜ばしい内容だった。
あとこれは関係ないが、密告したロシア兵の人、GOTのジャクエン・フ・ガーじゃねーか!と1人で盛り上がっていた。

でも個人的には以前のシーズンほど心に残ったかというとそうでも無い。シーズン3まではホーキンスを舞台に子供たちが協力して闇に立ち向かうというところを描いていたが、一致団結というところはあまり描写されておらず、何か観にくい部分があった。
また4つに大きく別れている部分が影響しているからか、あまり必要としない人(今回の話であまり影響力がない人)ウィルとかがストーリー上浮いている感じがした。今までのシーズンでキャラクターそれぞれを深掘ってストーリー構成してきたのに、今回はないがしろにされている感が否めない。

それでも1(one)の登場や、超常現象の謎などの伏線を回収していく様は圧巻で、ファイナルに向けた良い足がかりとなったのではないだろうか。
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