Jonayama

ラスト・キングダム シーズン4のJonayamaのレビュー・感想・評価

4.7
9世紀後半のイングランド。
スカンディナヴィア半島から"大異教徒軍"と呼ばれるヴァイキングの大群が上陸し国土を脅かすようになって久しい時代が舞台。
サクソン人として産まれ奴隷としてヴァイキングに育てられるも再びサクソン側に戻りヴィキングと戦った戦士ウートレッドの数奇な運命を描く。

ちょっと変化球でドラマチックな出自を持った主人公や基本的にはサクソン側の視点だがヴァイキング側もガッツリ描写している珍しい作風の歴史ドラマで潤沢な製作費をかけたであろうセットや衣装、熱の入った戦闘シーンや先が気になるシナリオ運び、そして実力あるキャストが演じる人間臭いが魅力的なキャラクターなど多くの見どころを持ったすばらしい作品だ。

個人的にも大好きで大ヒットしたカナダのヒストリカルドラマ『Vikings』に負けず劣らず力の入った作品なのでツノ兜のない近年のヴァイキングモノが好きな方はぜひこちらもおすすめしたい。
ちなみに本作は史実の時系列だと『Vikings』の少し後になる。


シーズン4でひとまずの区切りをつけたがどうやら最後にもう1シーズン続き、番外編の映画も制作されるようなので今後の展開もとても楽しみだ。

フェロー諸島出身の歌手アイヴォールが参加したメインテーマや彼女のスキャットがフィーチャーされたサウンドトラックもとても良い。


ちなみにシーズン3〜4ではゲーム『アサシンクリード ヴァルハラ』で男エイヴォルを演じた(『ラスト・キングダム』の出演の方が先)マグナス・ブルーンがあのままの声でヴァイキングの戦士クヌートを演じている。感激…



"Destiny is all"
Jonayama

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