ついに最終のシーズン5をもってこの素晴らしいテレビシリーズは幕を閉じる。
ヴァイキングに育てられたサクソン人のウートレッドが故郷べバンバーグを取り戻す夢を抱きながら時に放浪し時に君主につかえながら過ごす長きにわたる戦いの日々と多くの人々との出会いと別れを描く激動の物語。
今作では最終シーズンに相応しくついに悲願のべバンバーグ奪還が描かれる！
洋ドラにありがちな一見劇的だがかなり強引な展開で物語が動いたり一部のキャラが不自然に強すぎたりなど気になる点もあったがトータルで見れば確固たる説得力を持った9世紀のイングランドを舞台にした世界観づくりや数多く登場した魅力的な人物たち、そして胸躍る壮大な物語に魅了され続けた作品だった。
今回は締めくくりのシーズンだからか懐かしい人物の再登場もあるが同時に辛い別れもある激動のシーズンだ。
運命に翻弄されながらも懸命に戦い抜くウートレッドの行き着く先をぜひ見届けてほしい。
まだまだダレを知らず最高におもしろいまま終わってしまうので名残惜しいが大きな区切りをつけての大団円(いくつかの不安要素を残しつつ)を迎えられたことは容赦ない打ち切りが頻繁に起こる厳しい洋ドラ界の中ではとても恵まれたことだと思うので善しとしたい。
現在予定されている劇場版『Seven Kings Must Die』でまたウートレッドたちに会えるのを楽しみにしつつ、今はこの素晴らしいドラマの余韻に浸りたい。
