きき

バージンロードのききのレビュー・感想・評価

バージンロード(1997年製作のドラマ)
4.0
久々の視聴。大好きなドラマ。所々古い演出だけど内容はいま見ても良く出来てる。こんなに親子愛とロマンスを上手く絡めたドラマは無い気する。次々に展開するエピソードも毎回泣ける。この時代の和久井映見の泣き演技、右に出るものいないよね。反町隆史演じる薫のチャラいけど性根はすごく優しくてでも自分の生い立ちに劣等感を持ってる役は凄くカッコ良かったし、鬱陶しかった宝生舞は薫の消しきれない闇の部分の象徴だったのも良かった。宝生舞にはほんとに終始とにかくイライラさせられたけど、それを受け止める和美とその家族の温かさがまた際立って良かった。
なによりこのドラマの父親役の武田鉄矢は最強。血の繋がらない娘を溺愛し時には厳しく、時には全力で守って心配し、誰に対しても愛情が深い。初めは嫌がっていた薫にも優しさを見抜くときちんと味方にもなり、最終的に薫の父親にもなる武田鉄矢は最高だった。
叔母さんも弟もみんな良い。
和美と薫に問題があると家族が和美を抱きしめ、和美と家族に問題が起きると薫が傍にいる。なんて割と贅沢な環境で守られる和美に嫌味さが出ないのも、和久井映見の持つ健気で芯が強くて暖かく、無償の愛情を持っていて守ってあげたくなる独特の雰囲気の賜物だと思う。
泣けて笑って温かい気持ちになるドラマ。この時代のドラマは良かったなぁ。
きき

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