ひよこ

蔵のひよこのネタバレレビュー・内容・結末

(1995年製作のドラマ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

宮尾登美子原作の蔵、観たかったから、4Kリマスターやるんだ!と即録画して、一気見した。

まず、地主で蔵元の田乃内家のむらが、息子意造の嫁に見染めた美人姉妹の妹を貰いに行くと、なんと姉の方だったという勘違い。
妹は、意造に一目惚れしていたから、余計に厄介な話なんだけど、姉(賀穂)が嫁ぐ。
賀穂は、子を産むが、死産や流産、産まれてもすぐ亡くなりと、8人の子を亡くし😱9人目にやっと娘、列を授かる。
が、その烈も目の病気で全盲となる。
賀穂(高橋惠子)は、体も弱いのに、娘の目の病気を何とかしたくて巡礼に行くが、途中で死んでしまう。😵
烈の面倒を見るために呼び寄せられていた妹の佐穂(壇ふみ)が意造の後添えになるかと思いきや、意造は、貧しい漁村出身の若い芸妓せき(洞口依子)と再婚する。
50男が18の芸妓を本妻にするなんて、佐穂や家族を傷つけ、世間の笑い者になってまで強行した意造の気持ちを考えると、やはり、家を重んじて、跡継ぎを産んでくれる若くて丈夫な女性と結婚して、新しい風を入れたくてそうしたんだろうけど、折角授かった跡取り息子も4歳で木から落ちて事故死という不運が続く。
意造に、若い芸妓と結婚するけど、佐穂にはこのまま烈の面倒とこの家を取り仕切って欲しいと飼い殺しの様な提案をされ、流石の佐穂も出ていくが、烈が追っかけて、結局、嫁にも行かず、田乃内家に戻ってくる。
佐穂の人生やいかに?というところだけど、最後は報われるから良かったけど。
いや、脳卒中で体が不自由になった意造に同じ墓に入りたいと言われてもね〜、報われたんだろうか?
宮尾登美子の話は、不幸続きの女性が逞しく生きるって話が多いけど、今回は、誰が一番不幸か?というと、私は、賀穂じゃないかと思う。流石に8人も子が死ぬと私なら、先に心をやられてしまいそうだ。
せきもかなり不幸だけど、自業自得感も否めないよね。
終始出ずっぱりの佐穂役の壇ふみがとても良かった。
そして、あんなに小さな井上真央は初めて観たけど、我儘で強情っぱりな烈の子供時代を上手く演じてた。

烈は、井上真央→松たか子はわかる。
でも、佐穂は、小島聖→壇ふみって、ちょっとタイプが違いすぎない?と思ってしまった。
ひよこ

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