きつね

ER緊急救命室Ⅴ <フィフス・シーズン>のきつねのレビュー・感想・評価

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2024年3月6日 視聴開始
2024年4月5日 視聴完了

第6話「共にいつまでも」
この回のアクシデントでカーターは今までなぜか伸ばしていた髭を剃る。
最初は哲学者みたいで違和感があったけど板についてきたから今度は髭なしが逆に違和感。
そして今シーズンはダグとキャロルが仲睦まじくて素敵。

第8話「闘い終わって」
今までことあるごとに対立してきたカーターとルーシー。
特別な血液を必要とする女の子を救うために共に父親を探すことで最終的にはベストな結果は得られなかったけど、2人のわだかまりが少し解けた大事な回。

第11話「アマンダ・リーの実像」
第12話「違反」
第13話「苦渋の選択」
第14話「破綻の序章」
第15話「愛と友情の終幕」
さらばダグ・ロス。
ジョージ・クルーニー最終5部作。
副腎脳白質ジストロフィーの少年リッキーの痛みを和らげるために無断で新薬を与えるダグ。この行為が彼の破滅の始まりだった。死ぬ運命にある息子の看病に満身創痍の母親を、そして猛烈な痛みに苦しむリッキーを救うためについにダグは母親の要請でリッキーの安楽死に加担してしまう。その後ダグは母親の元夫により第一級殺人容疑で訴えられそうになり、病院側は保身のためにダグの一切の医療行為を禁じる。しかし、その後雪によるスクールバスの事故が発生。ダグは小児科医として救急車に乗り込もうとするがグリーンはそれを許さない。それでもダグは諦めずに自分の車で現場に向かおうとする。その車には唯一ダグの味方だったジェニーも同乗するが、ダグは事故を起こしてしまい、重症のジェニーはERに運びこまれる。この日に限ってはダグの全ての行動が裏目に出てしまう。その直前にグリーンがダグに言った「君はもうこれ以上余計なことはするな。」というセリフが刺さる。この事件によって親友であるマークとの関係にヒビが入り、協力したのに違反や安楽死の事実を秘密にされたキャロルとの恋愛関ももう以前のそれとは同じではなくなってしまった。そして孤立したダグはシアトルに旅立つことを決めERを去っていく......
この一連の話は見ていて心が痛くなる話だった。ダグはただ子どものためを思ってやったことが結果的に最悪の結果を招くことがほんとに辛い。思えば前のシーズンの終盤でも乳児に超急速解毒療法を行って問題視されたことがすでにダグ退場への布石だったのか。検事がダグを取り調べたときにダグの経験論を論破したときの言葉にも胸が締め付けられた。ダグの最後はグリーンとのシーン。2人は極寒のシカゴで酒を飲み交わす。友情にヒビが入ったものの完全には絆は破壊されてはいなかったのだ。ダグの軽口にマークがツッコミ返すいつもの光景。もうこの光景を見ることはできないのか。2人は最後にバスケの賭けをしだす。そういえばシーズン1の頃から2人はいつもバスケで賭けをしてたな。もうダグがカウンティーに帰ってくることはないけど、彼は確かにそこにいた。世界でいちばん優しい小児科医。

第16話「地の果てにて」
ベントンのメイン回。
ベントンがシカゴから遠く離れたミシシッピの地で医療活動を行う話。
最初は排他的な村人たちに嫌煙されたり、人種差別を受けたりしたけど、その人柄と完璧な腕前でどんどん村人たちと打ち解けていく。
子どもを持つと父親はなんでもできるんだな。

第18話「原点」
グリーンは拷問を受けた患者を強制送還から救おうとするが、そのためには拷問の具体的な供述が必要だった。だが、患者はそのときのショックで思い出せない。グリーンは彼の記憶を引き出すためにかつて自分が病院内のトイレで襲われた話をする。こういう形でグリーンが恐怖を乗り越えたことを証明する演出をするとは。

第20話「停電」
ケリー・ウィーバー役のローラ・イネス演出。
この日カウンティでは停電の影響で大混乱。
今まで嫌なやつだったロマノが少しだけいい奴に見えた。
グリーンとコーデイが前話から急接近していい感じのラストも好き。

総じて神回が多いシーズン。盟友との別れ、新たな恋、妊娠。それぞれに大きな変化があり今後が楽しみ。
きつね

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