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ER緊急救命室ⅩⅢ <サーティーン・シーズン>のMIDORIのレビュー・感想・評価

3.0
大好きだったERのオープニングが変わってしまって超ショックなシーズン13…なんでこんなに短縮バージョンなのか?振り返るニーラとかかっこよくて好きだったのに。もうドラマの終盤に向かってるんだな〜という感じがしますね。

そして、このシーズンでケリーとルカとレイが降板。

前回シーズンにルカを庇って役職が落ちたケリーは、このシーズンでルカきら退職してほしいと言われる始末…(管理職に向いてる向いてないというより、人としてどうなの?と思ってしまうルカ)。降板の伏線でこのシーズンの序盤からテレビのリポーターとして出演していたケリーは、カウンティーを退職してそのままテレビの世界へ。ケリーを熱心に誘っていた女性プロデューサー役のミシェル・ハードは同じNBC制作の“LAW&ORDER:性犯罪特捜班”で刑事ジェフリーズを演じていました。それから、ミシェル・ハードのプライベート情報として、サムの元彼スティーブ役のギャレット・ディラハントとは実の夫婦です。

ルカは前回シーズンにER部長争いをしていたものの、実際になってみたら、手抜きの治療やら管理職として全くスタッフの管理が出来ていないなどの能力不足が目立った上に、治療の遅れで障害が出たという元患者から訴訟を起こされたりと、仕事面ではあまり良いところが無いままでした。この訴訟を起こした患者は敗訴するのですが、それを機にルカとアビーのストーカーになります。このストーカー男は人生を取り戻すためにルカたちをストーキングしていたわけですが、度が過ぎて最後は自分で終わらせます…ルカ誘拐したの何だったの。プライベートではアビーと共にジョーの子育てに奮闘。前回シーズンの中盤からアビーと再び付き合い始めて即妊娠からの結婚は、このシーズンのクライマックスでもあり、アビーとルカの物語も終焉。ルカ役のゴランはER史上一番イケメンでした。ダグ役のジョージ・クルーニーやゲイツ役のジョン・ステイモスなど、ハリウッドきってのイケメンが出演していたERですが、ゴランは整いすぎ。彼を採用したスタッフに感謝します。

レイはニーラのことを本気で愛していたものの、ニーラにはいつも他の男性がいてレイが入る隙はありませんでした。なので、レイは外科インターンとして来た美人な医学生と付き合ったりするものの、ニーラが気になって仕方ない(ガラントは真面目な人でしたが、ゲイツやレイのような遊び人を本気にさせるニーラすごい)。最後の最後にレイをとんでもない悲劇が襲い…なぜこんな最後になってしまったのだろうか。レイはシーズンを重ねるごとにドクターとして腕を上げていたし、他の去り方は無かったのだろうか…?にしても、ニーラを見てるときのレイは本当にかっこよかった…シェーン・ウェストの演技上手い。

実質主演のアビーですが、前回シーズンでスティーブと囚人仲間が大暴れしたときに銃弾を受けて倒れてしまうところから始まります。出産まで2か月半もありましたが、様々な要因によって破水してしまい、緊急帝王切開に。未熟児のため、その後はNICUに入りますが、このときに確執があった躁鬱病の母が駆け付けます。最初は迷惑がって帰ってほしいと言うアビーですが、過保護な祖母となったアビー母のおかげでジョーが危機を脱したり、この親子の仲は急激に良くなっていくのです。それからこのシーズンでは実の父親が現れます。アビーの家族どれだけ出てくるんだ(笑)アビーがドクターヘリで救助に行く回は見応えがありました(バスに挟まれて抜けなくなった女性をアビーが強引に救出しに行ったときにアビーを援助しに行った救助隊員が“NCIS:LA”でカレンたちを支援するロシア富豪アルカディでした!)。ルカが元患者にストーカーされた上に拉致られた事件をきっかけにもう一度プロポーズしてほしいと言ってプロポーズさせたわりには、いざ結婚式となったらワーワー嫌がってたアビーが理解不能でした…どうしたアビー…アビーもルカも二回目の結婚だからお似合いだと思います。

モテすぎて困ってるニーラは、このシーズンで変な外科の上司が現れて大変そう…ロマノ系外科医(笑)受付のジェリーがスティーブと警官の銃撃戦の時に被弾した時、ニーラはガラントのショックから立ち直れずにいて、最初は見学室から見守るだけのニーラでしたが、最終的にはジェリーの手術に参加して見事成功させます。前回シーズンにちょっとだけ登場して、その時ニーラに一目惚れして付け回していたトニー・ゲイツがこのシーズンではインターンとしてカウンティーに来ます。最初はガラントのことが忘れられずにいたニーラですが、ある時から夢にゲイツが現れて、ゲイツが気になるように。ゲイツから熱心に口説かれてようやく結ばれたかと思いましたが、ゲイツは元軍人仲間の妻メグとその娘サラと同居していて、メグとは時々ベッドを共にしていました。ニーラに本気になったゲイツはメグに一緒に住むのはやめようとあいますが、メグは結婚するつもりでいて話が進まない。ニーラもなかなか家を出ないゲイツにイライラしているときに、メグがアピールするにはあまりに過激な行動へ出ます。このメグっていう女がゲイツに依存していて、最後の最後までイカれていた。サラもゲイツに依存していて、ニーラを敵視してるし、ゲイツに気に入られてしまったニーラが気の毒。ようやくレイの気持ちと自分の気持ちに気付いたニーラは、レイを探しますが、アンハッピーエンドなラストが待っていました。

サムは前回元彼スティーブにアレックスと共に誘拐されて、誘拐犯たちはカナダへ逃亡する計画を立てていたようですが、仲間割れしてスティーブが殺害してしまいます。その後、スティーブはサムをレイプ。長年スティーブに苦しめられてきたサムは、スティーブが寝ている間に銃殺。それから誘拐された車を運転して街に戻り、前回シーズンに住み込みナースをしていた富豪の支援で無罪としてもらうのでした。これで一件落着かと思いきや、サムの息子アレックスが銃殺を目撃していて、元々あたり素直ではないアレックスがただの非行少年に。

じわじわと活躍するようになってきたモリスいいです。最初は役立たず過ぎて、なんでクビにならないのか疑問でした。前回シーズンの後半で製薬会社に転職して魂を売ってましたが、カウンティーへ薬を売りに来るたびに現場で働くことへの思いが強くなったモリスは、プラット経由でルカへお願いしてスタッフとして復帰することに。今まで使い物にならなかったモリスから人が変わったように、ERドクターとして活躍するようになり、モリスのセリフも増えて面白くなりました。

プラットは、前回アフリカに送られて、難民キャンプの凄まじい現実に狼狽えながらアメリカへ帰国。その後は師弟関係にあったガラントの死などを乗り越えて、今シーズンからはスタッフドクターに。他の男性ドクター同様に特定の恋人を作らずにフラフラしていたプラットにも本気になる相手が。結局みんな同業者で落ち着くんですね(笑)腹違いの弟が同性愛者とか再び医師免許剥奪危機など、いつもプラットの周りも騒がしい。

残り2シーズン!懐かしいメンバーが出てくるシーズン15が楽しみで仕方ないです。
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