のぞみ

その気になるまでののぞみのレビュー・感想・評価

その気になるまで(1996年製作のドラマ)
-

再放送にて気になって観てみました。
この時代特有の表現が冒頭のテロップによく表れている。
昔のドラマが観たくなるそんな気分にちょうどいい。

男女7人がああでもないこうでもないと揉めて揉めて、だれとだれが結ばれるのかとわからないのもおもしろかったけれど、そのままふつうに終わっていくのが現代にはないエンドでびっくり。
喧嘩とか日常の会話とか生活がリアルで馴染みやすいというか安心感ある。
セリフ、結構刺さる。
男ふたりが居候してくるのおもしろすぎ。

すきでもないひととの暮らしは刑務所みたいなものと話す熊代さん、あんたは悪いことし過ぎたから入るべきって返す田口さんの掛け合いおもしろい。



「人って、なんで人をすきになったりするんだろう。なんで結婚なんかするんだろう。なんで別れたりするんだろう」

「寂しさってね、瞬間接着剤みたいにひとをくっつけてしまうの、あっという間に」

「恋愛はファンタジー、結婚は現実」

「若いときってさ、ひとの値打ちとかものの値打ちとかなかなか見分けられないじゃない。だから、ブランドブランドってそれに頼って。歳を取って一番いいことはひとの値打ちとかものの値打ちとかを自分の目で見分けることができるようになること」

「あなたのときと一番ちがうのは、あのひとをすきな私が、自分でもすきだってこと」

愛情よりも相性、愛情はあとからどうにでもなるみたいな言葉に共感した。

たまにこういう昔の作品が観たくなるので定期的に再放送してくれるとうれしいです。
のぞみ

のぞみ