トラベラーはそこら中にいっぱいになり、トラベラー退治のチームまでできる有様。
それでもマクラーレン夫婦は昭和な夫婦のいざこざを続けて良い加減にしろやと思った。
大切な人を思う気持ちやその気持ちを表す態度にアメリカ的身勝手さを感じる。
ナノマシンやガンマ崩壊という未来的科学技術を使った事件はものすごく面白い。
しかし昭和なうじうじはストーリー展開を阻害する雑音になってないだろうか。
特にマクラーレン夫人の身勝手と思える自己主張とそれに悩まされるマクラーレン捜査官の件は全く興味を惹かない。
そもそも人類滅亡の危機から救出するために何百年も昔にやってきてあれこれかき混ぜてるだけだろう。
何百年後の未来人はどんな感覚でいるのか同じ人間だけど基本的に違う何かがあるはずでそんな部分を描写してほしかった。
死んで行く恋人のために大粒の涙を流しつけまつ毛をバサバサさせて泣き喚いているのはちょっと興醒めだった。
デビッドの能天気なほどの善人振りは現代人の善良さを見せているのかもしれないが、21世紀でああいうやつは偽善的と言われる。
シーズン3まで見続けてそんな細かい部分が鼻に付いてきた。
見たかったのは未来人の突拍子も無い常識や欲望なのに結局はSFアクションのカテゴリーに納まってしまった感じ。
Netflixならでは未来人たちの激しいベッドシーンなども覗き見たかった。
良い人間は生き残らせてそうでも無い人間はそのまま死なす。
その基準はNetflix的ポリコレだった。気候変動温暖化食糧危機人口増加パンデミック…。
昔、新天地を求めて、ハワイやブラジルに移民として行った日本人の様なトラベラーの人生も描いて欲しいと新しい欲が生まれた。
