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埋もれる殺意 ~39年目の真実~のmittskoのレビュー・感想・評価

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【書きかけ】脚本というより、制作と芝居の両面に惹かれて、最後まで楽しく観ました…(ΦωΦ) とくに、役者さんたちのお芝居が印象にのこっており、なかでも特筆したいのは、「犯人」役の方のお芝居…! なんかもう、怖かったです、怖いぐらいの迫真性がありました、すごいです…!

で、物語なんですが… ボクは、イギリス国民国家の近代史を描いているように思ったんですね 主人公と被疑者四名が、見事なほど白人であること… オーラルヒストリーから物証を丁寧に探し出していく、まるで歴史家の仕事のような捜査手法… 差別と偏見、栄光と没落、若気の至りと老成の後悔… 多方面に分岐する結末… イギリス帝国の栄光と没落が、そこには非常に明確に映し出されているんではないでしょうか

制作陣がそれを狙っているのかどうかは、わかりません もしかしたら、イギリスの現代史を背負うとき、そのような歴史観がおのずと前景化するということなのかもしれないし、あるいは、そもそもボクが深読みしすぎているだけかもしれない… でも、イギリス近代史の写し絵を、ボクはずっと見せられているような気持ちになったんですよね

※ 吹替え版しかなかったので、それを鑑賞。
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