恋愛は不便さによって加速するんだと思った。
今ではあんなすれ違いは起きないのに！と悔しくなってしまった自分に、少し嫌気が差した。ああ、こういう時代に恋愛するのは楽しかっただろうな。憧れます。
あと登場人物が多すぎず、集中してみられるのが良い。
公衆電話を見て、耳が聞こえていたら彼女をもっと近くに感じられただろうかと思う気持ちが切ない。好きな人に向かって一生懸命な紘子が可愛いし、トヨエツの仕草が大人で色っぽくて素敵。
北川先生の脚本の好きなところは、何気ない日常を愛おしむ台詞が散りばめられているところ。
紘子の「湯気って見ているだけで幸せになるよね」とか、ロンバケの南の「足の中指触ってると薬指触ってるみたい」とか、なんでこんなこと思いつくんだろうって思う。
