グレハニスト森田

王様のレストランのグレハニスト森田のレビュー・感想・評価

王様のレストラン(1995年製作のドラマ)
5.0
三谷幸喜作品、フジ系、日本ドラマの中でもオールタイム・ベストに挙げられることも多い傑作。
今は見る影もない?が月9を中心に連続ドラマを牽引してきたフジテレビ系の黄金期に現れた傑作コメディで、老若男女とも楽しめる作品になっている。

舞台劇が如く、ベル・エキップの中だけで物語が進行するのに加えて登場人物もほぼ固定であるのでそれぞれのキャラクターが深掘りされていて極めてバランスが良い。
第一話「この店は最低だ」の展開を最終話で回収するベッタベタな構成は本当によく出来ている。
最終話における千石さんの「最低ではあるが、素晴らしい!」は涙なしには見れまい。笑

コメディパートも実に笑わしてもらえる。
まるでさくらももこ劇場のような台詞回しが実に軽快である。(「新鮮だったんじゃないかな、あらゆる意味で。」は傑作!)

すべてがベスト回と言ってもいいくらいハズレエピソードがないが、強いて挙げるなら9話「長い厄年の終り」である。
ラストの松本幸四郎対する西村雅彦の台詞「不思議だなぁ、あんたと話してると親父を思い出すよ...」はドラマ史に残る名シーン。

いいからBlu-ray買っておきなさい。