2022 09 15
「演劇」×「殺人業」という主題の選択自体が、観始めた時は荒唐無稽に思えたが、そこから生まれる独特なエモーションや演出に徐々に魅せられていったシーズン1、2。しかしシーズン3は各キャラクターがひたすら“Breaking Bad”したり、歪みが大きくなっていったりするプロット。うーん、シリアスさが増すのは妥当だし歓迎だが、逆に言えば一連の事件が「肥大化しているだけ」。『ステーション・イレブン』では最後までサスペンスの中心に「演劇」が置かれていたが、今作今シーズンはサスペンスだけが一人歩きしちゃってる感じ。「贖罪」だったり「因果応報」だったりと、サスペンス/ヒューマンドラマとしては良い作品なんだけど、今作でしか観れないような要素が欲しかったかな〜と。
（ごめんよ、『Breaking Bad』『Better Call Saul』が傑作すぎるんだ…）
