全話見終わった。「赤毛のアン」の世界が大好きなのでこのドラマを見る前一部の悪い評判を聞いて恐れていてなかなか見始められなかった。予想通りつらいシーンも多く投げだしそうなときもあったが楽しい時も多かった。見てよかった。
かなり原作とはかけ離れた原作の登場人物を使った現代への問題提起。
(良かった点)
マシューとマリラは本当に素晴らしい人達。
学歴はないのかもしれないが(失礼)とても良心的で誠実な人たちだ。考え方に柔軟性もある。
外見や態度、しぐさなども原作に合っている。
ギルバートはハンサムで精神的に大人であり、(若くして両親すでになく、船でのつらい仕事を経験しているからか)
いい青年。綺麗な女性ウィ二フレッドにクラッとしてしまうのは若いから仕方がない。(笑)
レイチェル・リンド夫人も適役で素晴らしかった。
村人総出でやる寸劇のようなものも楽しかった。
綺麗な景色。質素だけれど清潔な台所や家の様子。馬小屋や海、夕日の美しさ。
ステイシー先生とバッシュが一緒に釣りをする池も美しい。
ステイシー先生は魅力的で好き。
「進歩的な母親の会」が進歩的なのに当初ステイシー先生を排除しようとするのに驚いた。どこが「進歩的」なの?
(いまいちな点)
カクウエットの問題が未解決。
アンはバッシュやカクウエットには普通に接するのに来て早々ジェリーには冷たかったし、いばっていた。
ここがどうしても解せない。
お得意の想像力があるのならジェリーの環境を思いやってあげてもよかったはず。今までつらい環境だったアンにはできるはず。
LGBTの話を無理やり「赤毛のアン」に詰め込んだ。
ダイアナの伯母さまのパーティーはあの時代のカナダではありえない。
現代のニューヨークでやっとでしょう。
コールがダイアナの伯母さまの家にいるけれどコールの実親は何も言わないのか。実親との話はどうなっているのだろう。
他の子供は全部女の子みたいだったからこういっては何だが貴重な息子が他人の家の厄介になっていてほったらかしってどういう‥。
先住民の人たちの話は事実だとしても「赤毛のアン」とは切り離してほしかった。
カクウエットがあの寄宿学校で味わう苦痛は見ているのがつらいのでやめてほしかった。
ダイアナがいきなりクイーン学院の受験に来て試験を受けられるのにはびっくり。
いや受験って受験申し込みをして受験票が来て初めて受けられるもんじゃないでしょうか。
あんなに反対していた両親がダイアナの進学をあっさり認めるのも唐突。