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花の乱のNATSUのレビュー・感想・評価

花の乱(1994年製作のドラマ)
4.8
時代が早すぎた、応仁の乱に昔より理解や探求心があるイマならもっと評価されただろう不遇の大作。大河ドラマという概念を捨て伝奇ファンタジーが好きであればどストライク。鬱くしい作品です。それとほとんどのキャストが素晴らしい。少しだけでもインパクト大の京マチ子、山名宗全と同化したヨロキン、新人なのにヨロキンとやりあえてる末恐ろしい野村萬斎、ただ儚い松たか子(これもほぼ新人)、松たか子の好演で割食らったけど流石は三田佳子、白鵬さんもいい役。市川團十郎は難役をうまくこなし、佐野史郎さんもふりまわされ不遇っぷりがうまかった。苦労人の役所さん
、うさんくさい草刈正雄、不遇の松岡アニキとかもう書ききれない。美術もよく切り絵が随所随所で万華鏡のようにちりばめられ、楽曲も詫び錆びきかせた静かな音から情念の激しさをあらわすような激しい旋律まで作品の世界観によくあってました
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