MIDORI

LAW & ORDER: 性犯罪特捜班 シーズン21のMIDORIのレビュー・感想・評価

4.0
シーズン21最終話の放送が終わりました。
今シーズンはカリシの穴を埋める形で風紀課からキャットが来ました。キャットは刑事としてもSVUとしても全くの新人なので、ヘマしてオリヴィアをはじめとするチームの仲間に怒られたりもしていますが、女性に対する共感能力が高いので、いつかオリヴィアのような刑事になってほしいなと期待。検察官になったカリシは刑事だった頃と違い、起訴するには刑事が集めた証拠が全てなのでこれまでより神経質になっています(笑)ロリンズは相変わらず家族問題が尽きず、フィンは最後の最後に不幸な出来事が起こります。そして、シーズン1からフル出演中のオリヴィア・ベンソンはついに警部に昇進!シーズン1の頃から見ているのでとても感慨深い…そして、あの頃LAW&ORDER本家でも警部だったクレイゲン警部と同じ地位に来たのかと思うと、このドラマの長さを感じます。新しく来た警視もSVUに対して好意的な人なので、良いチームワークだなと思います。

CBSが制作している刑事ドラマ「ブルーブラッド」とかもとても好きなのですが、この作品はやっぱり闇がめちゃくちゃ深くて、日本人目線だと本当にこんなこと起きてるの?って思いますが、自分がマンハッタンに遊びに行ったとき、普通に5番街のバーニーズ前に薬物中毒でラリってる人がいたり、街中でマリファナ吸ってる人もいたので、これこそがリアルなアメリカなのだろうなと思って見ています。

MeToo運動でようやく声なき叫びを拾ってもらえるようになったアメリカ社会ですが、それでも性被害は女性側が嘘をついているという偏見に悩まされることも多く、被害者が証言に立てないことも多くあります。そして、証言するつもりでいても、弁護側の席にいる犯人を目の前にすることで悪夢が蘇って証言できないこともあります。それでも悪人をどうにか刑務所に送ろうと努力するオリヴィアのチームと検察官カリシがかっこいいです。

特に良かった回は、「MADMEN」でピート役を演じたヴィンセント・カーシーザーがゲストで出演した回とストリッパーの女性がレイプされた回。ヴィンセント・カーシーザーの役は最後卑怯だなと感じましたが、闇が深すぎて見てられない…そういう人のせいで思春期の大切な時期にバカなことをしてしまう女の子など、ただただ悲しいです。ストリッパーの女性の回は、その女性の本業がアーティストであることから、壁画で被害を訴えて、その壁画を見つけたオリヴィアが本格的な捜査を始めます。SVUではない普通の警察に駆け込んだ女性に対して酷い対応をした警察官がいて、そういうのも「よくあることなんだろうな」と悲しくなったりしましたが、諦めないオリヴィアとカリシがカッコよかったです!

人気すぎてシーズン24まで更新が確定しているこのドラマ。早く日本でもシーズン22が見たいです。
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