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ロー・アンド・オーダー:性犯罪特捜班 シーズン8のMIDORIのレビュー・感想・評価

4.0
オリビア役マリシュカ・バージティは産休のため、潜入捜査という形でしばらく姿を消します。ステイブラーは、一時的にデニ・ベック刑事(コニー・ニールセン)と組むことになりましたが、この刑事が女版ステイブラーのような人で、全然言うことを聞かず暴走しまくって早々に退場(笑)任務が終わって、デニと入れ替わる形でオリビアが復帰しますが、ステイブラーとはギクシャクしたままで、離婚間近のステイブラーの妻キャシーにもああだこうだ言われて気の毒すぎる。ギスギスしているステイブラー周辺とは裏腹に、マンチ×フィンのコンビのシーンでは冗談を言い合うシーンがあったり、このバランスが良いです。個人的には、3話の「封印された記憶」が印象的で、暗い事件を乗り越えて前に進む女性たちの姿がかっこよかったです。

【ゲスト一覧】
1話:マーシャ・ゲイ・ハーデン(「ポロック 2人だけのアトリエ」「コード・ブラック」)
3話:レスリー・キャロン(「巴里のアメリカ人」)
4話:ジェリー・ルイス(「おかしなおかしなおかしな世界」)
7話:マイケル・ケネス・ウィリアムズ(「THE WIRE」)
8話:エル・ファニング(「マレフィセント」)
9話:ボブ・サゲット(「フルハウス」)
10話:ブライアン・デネヒー(「ランボー」「セールスマンの死」)
10話:ジョン・ドーマン(「ボルジア」「ザ・ボーイズ」)
10話:パジェット・ブリュースター(「クリミナルマインド」)
11話:ブレア・アンダーウッド(「L.A.ロー」)
14話:エミリー・ヴァンキャンプ(「リベンジ」「レジデント」)

オリビアが被害者に言っていた「この国では毎年50万人がレイプされているけど、その多くは恥じて通報をしない」というのがとても印象的かつ驚愕でした。そんなに毎年被害者がいるのかと。だから、SVUという組織を作って被害者の支援を行なっているのかと、シーズン8になってからようやく知ったアメリカの真実です。ただ、どの街もオリビアたちのように対応がいいのかというとそうではありません。エリアによっては刑事の態度が悪かったり、被害者に寄り添っていないところも多いなと、ドラマを見ていて感じました。法の範囲を越えてしまうくらいブチギレてくれるステイブラーがいるマンハッタンのSVUは、恵まれているのかもしれません。

最後はみんなで罪と罰。罪を認め、罰を受ける。見応えがありました。
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