これ、リアルタイムで視聴しており、本当に見たかったドラマ。ストーリーの概略は覚えていましたが、今回改めて見直すと、思っていた以上に素晴らしいドラマではなかったか。
このドラマの放映は1994年の放映。僕が就職したのは1992年なので、ほぼ同じ世代。また、現在の年齢が53才と、作中の渡瀬恒彦の役とほぼ同じ年代。
かつては新入社員の緒方直人の気持ちで見ていたのが、今は渡瀬恒彦の心情が本当によくわかる。
社長役の伊東四朗、部長役のかたせ梨乃、父親役の渡瀬恒彦の好演が光るが、何といっても忌野清志郎が単なるゲスト出演の域を超えて出てくるのが興味深い。特に後半、演奏シーンが何度か出てくるが、それがまたいい。
また、何といっても主題歌のサラリーマンが最高。
日曜劇場でも最も出来がいい1本ではないだろうか。
ただ、今の若者には受けないだろう。90年代はまだ日本にも会社ファーストだったことが本当によくわかるドラマ。正に時代の鏡。