サンタフェ

オザークへようこそ シーズン4のサンタフェのレビュー・感想・評価

1.7
シーズン4が Part 1とPart 2に分割されたため分けて記載します。

総括:
やっぱりこの作品の本質は武力抵抗が全くできない不殺のマーティがどう問題を切り抜けるかという麻薬カルテル×ビジネスでそれが魅力であり特長だったのだけど、そこにこちらも武力抵抗できるという要素が入って全てが終わってしまったというのをS4-8を観て改めて感じました。

Part 1:2.0

設定はどんどん壮大になるものの話は永遠に小さい。

甥ハビが出てきて盛り上がるかと思いましたがそんなことはありませんでした。バード家、ナバロ、ハビ、FBI、ダーリーン、ジュニアと勢力は増えていくものの、特に駆け引きはなくアンジャッシュ的にダメダメなトラブルが発生するだけ。Part 1とはいえシーズンを通して特に何も起こらない虚無のシーズンとなりました。

ダーリーンはオザークを象徴するようなキャラクターでしたね。特に理由もなく安易なショッキング展開のためだけに人を殺しまくり(カルテル幹部からギャングまで相手はなぜか常に丸腰)、特に理由なく殺されて終わり。典型的な”ダメになった海外ドラマ”のキャラクター消費でゲンナリしました。

Part 2:1.5

これは海外ドラマでも稀に見る駄エンドでは…?

元々オザークはシーズン1の結末からカルテルが弱い、主にウェンディ周りの駆け引きに実が伴っていない(ハッタリだけ)作風が好みではなかったのですが、まぁそれは好みじゃないという範囲だと思っていましたがこの結末はそういう問題関係なくダメすぎでは……。

カルテルがチョロいのは全シーズン通してですが、そもそもこんなに暴力で好き勝手できるなら最初から苦労してた意味が…。しかもオザークファンの99.9999999%が認めるであろうシリーズ1の人気キャラのルースの行く末がこれで、ただバート家が無双するだけENDはメタ的に見ても何もカタルシスがないですよね。

てっきりカルテルの姉弟が気づいて全てが崩れるエンドかと思ってたら、なんだそりゃ。虚無。

シリーズを通して映像と演出、役者の演技は素晴らしすぎるので観ているだけで楽しいドラマでしたが、それだけにどんどん脚本が凡化していき残念極まりなかったです。シーズン1の最終話までは面白かったんですけどね…。結局シーズン1がピークで後は下がるだけになってしまいました。残念。
サンタフェ

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