大好きなドラマの最終シリーズ。
新顔の俳優陣が多く登場するので、
愛着度の点で期待を上回らなかったけれど、ピアソン一家の最期に号泣しまくるわけでもなかった。
涙で終わらないのはなぜなら、
ケビン、ケイト、ランダルがそれぞれ内に抱えてきたコンプレックスを克服し、
やっと、大人に成長できたことを見届けることのできるシリーズだから。
終わりの始まり、と感じられる。
たしかに、アルツハイマーとなり、
子供たちの知る理想の母親とは程遠い存在と変貌していく最期のレベッカを見るのは切ない。
けれど、レベッカの視点に立つと、
我が子と夫を亡くした喪失感を抱えながらそれでも生き、
愛する子供達が自立するところまで見届け、やっと肩の荷を下ろしてジャックの元へ旅立てるその瞬間は、とても幸せなことに感じられたから。
特別な予定などなにもなく、
なにげなく過ごす当たり前の週末が、
何よりかけがえのない幸せであること。
そういう、小さな幸せにたくさん気がつかせてくれるドラマ。
生きるヒントとなる言葉もたくさんあったので、今度は書き留めながら、最初からもう一度観ようと思う。