外界に飛び出したロボットが世知辛い世界を変えようとするシーズン。
どうやらその前哨戦として人間社会を管理してるシステムを破壊しないといけないらしい…
ってコレPSYCHO-PASSの槙島聖護サイドの話じゃねえか。あれだけ人間VSホスト(ロボット)をS2の終わりで期待させてたのに… 悪くないとはいえ、正直こんな話は望んでなかった。
今シーズンはいつもより2話短縮されて8話で完結する。S3で一番の問題なのはキャラの描写が物足りないことだ。アーロン・ポール演じるケイレブが新キャラとして登場する。7話目でこれまで断片的に描かれてきた彼のバックストーリーが語れ、世界の命運を任されることになるが、新キャラの上に登場回数も少ないためその展開に納得することができない。主人公であるドロレスさえ心情の変化を描けていない。(カッコイイけどね)
6話目の薬物の回の不必要さを感じた所で諦めるモードに入っていた。この時点で点数は3.5程度で、自分基準で測るとソコソコのドラマの扱いだった。しかし最終回の怒涛の展開には参った。このドラマ史上一番の盛り上がりを見せられてしまった。正直、上記にも書いた通り主人公ドロレスの心情の変化を描けていない為"あの"選択に至った理由は分からずじまいだが、感動という点ではS2 の展開以上だろう。(これのお陰で4.0まで上げました…)
「選択」という新テーマに関してはこれまでのシーズンの血筋を引いた興味深いものではあったが、ブレードランナーのような哲学性を含んだS1と比べてるとどうしても見劣りする。S2 の将軍ワールド辺りから怪しさは漂ってたはいたが。「お金掛かってんだろうなあ」と高級さは映像を見ても伝わってくるが、作品全体のクオリティ自体は徐々に落ちている気がする。
S4は最終シーズンをやらかした同じHBO作品のGOTみたいにならないことを切に願う。(見てない奴が言っててすいません)