なみつ

ゲーム・オブ・スローンズ 第七章: 氷と炎の歌のなみつのレビュー・感想・評価

5.0
えっ
大げさでなくほんとうに一瞬にして見終わってしまった。と思ったら物理的に話数がいつもより少ないのか。

いやでもそれを差し置いてもです。
このシリーズを見始めた当初はいろんな人がいろんなとこでいろんなことしてるので、多いときは10場面くらいあってその分切れ目もたくさんあるから休み休み見られました。でもここにきて3場面くらいに集約されてきたので、展開が速くて速くて止まらない。
例えて言うならトランプの神経衰弱のように、最初は枚数もたくさんあるしどこに何があるかも探り探りだからなかなか進まないけど、あるいっときを過ぎると怒涛のスピードでなくなってゆく。あんな感じの勢いです。

そして、シーズン1からずっと蒔いてきた種が、前回のシーズン6で発芽し、今回のシーズン7でどんどんどんどん収穫されているこの感覚。
この人とこの人が!の再会やら新たな出会いやら、ぜったい誰かとどこかでは繋がっていて…次のラストシーズンはどうなるかわからないけど少なくともこのシーズン7は、大ファンサービス回でした!!信じられないほど報われていて歓喜の嵐です。顔のほころびがすごいことになっています。コミカル要素もいつになく強め。

次がラストだなんて。大団円となるのか、収穫されて何も残らないのか、見届けるのが怖くなってきています。



【以下観たひとと語らいたい内容】(ネタバレ)
■ドラゴン勢周辺
・ずっと異次元のほのぼのを醸し出していたグレイワームとミッサンディ、結ばれてほしいと思ってたけど思ったより早くことが進んだ。ミッサンディの詰め方ってめちゃくちゃずるかわいいですよね。察しの排除。グレイワーム退場の気配が尋常じゃないものの、、、心の準備はしておこう。

・サムのシタデル日記が良い感じ。
と完全に油断していたら!ジョラー・モーモントーー!!!!!初期から応援していた甲斐がありすぎてありすぎて、こんなに報われてよいのでしょうか??サムとの会話もよいし、デナーリスとの再会も漏れなく泣いたし、別に男女の関係になってほしいとかじゃないけどジョンなんてお呼びじゃないのですよ。
サムのグレイスケールへの取組みも、ジリがめっちゃ文字を読めるようになっていたのも、シリーンとのやり取りがあってのことというのが悲しうれしすぎました。しかし治療法は思っていたより物理やなー

・デナーリスのドラゴン無双がすごいことになっている。ジェイミーやブロンなどがいることによって、やられる方の目線に立っても見ることができるから、よりいっそう、無理やん、感が際立つ。相手は人間ですが、昔やったゲーム、ドラッグオンドラグーンのまんまでした。が、それすらも伏線、3頭いたこともある意味伏線だったとは…ラストにしてこの絶望感。

・あれだけドラゴンを侍らせておいてゾンビは信じられないっていうのがいまいちピンとこない。

・ヤーラ姉ちゃん、自分の中のゲースロ不憫キャラのかなり上位にいる、、、一度ならず二度までも裏切られる?しかもいつもここぞというときに…ぜったい幸せになってほしい。たのむよシオン

・ベンジェン叔父さん…!まだわたし諦めてないですよ。次シーズンホワイトウォーカー勢にいるとかはなしでお願いします。

・うーんジョンに関する衝撃の事実…のはずだけどちょっとついていけず…リアナがネッドの妹だということは覚えていたけど、夫が誰だったとかそのへん忘れた。つまりむしろデナーリスのほうが落とし子だったのか?途中謎のドラゴンとの触れ合いは、あーそうだったそうだった、となりました。

・このパッケージかなり紛らわしいですけどミスリードということでよいのかな。伏線とかもなしでお願いします。

■王都周辺
・サーセイの女優さんの凄まじさをここにきて改めて感じる。亡者を見て文字通り息を飲んでいるようすとか、ティリオンと対峙して、殺したい欲求を必死で抑えて顔を背ける絶妙な間とか。相変わらず怖いし。この人がホワイトウォーカー以上のラスボスやわ、と思わせてくれる。ドラゴンに驚いているのかわいい。

・ジェイミーほんとうにどうするんだろう。決別なのか?意味ちがうけど、サーセイとは死なばもろともだと思っていた…一瞬退場を覚悟しました。最後までわからないです。なんだかんだでしぶといラニスター3姉弟。

・サーセイ周辺って実はけっこう成果主義ですよね。パイセルやらマウンテンやら。老害を排除したり。ただしパワハラも半端ないです

■北部
・アリアのたくましさ。ゲースロ強さランキング作ってほしい。王都ではなくウィンターフェルに向かう決断をしたことが何よりうれしくて。戻ってきてくれた!ポットパイも出てきたーあっさりだったけどうれしい。

・リトルフィンガーさん、まさかの退場してしまいました…ヴァリスと対になる人物だから最後までいると思っていたのに意外だった。ふたりとも、家柄は決して高貴ではないところから這い上がってきたという意味で憎めないキャラだったのに。目指すもののちがいということでしょうか。でもそれも、サンサとアリアの絆を深めるための糧と思えば貴重な犠牲です。まんまと騙されたーーわたしたちが見ていないところでしっかり作戦立ててたふたりに感服!

・わたしもネッドに会いたい。このシーンは、ゲースロであまり湧かない感情が生まれたな。

■全体的に
・日本語字幕の違和感が…いつもそこまでわかってるわけじゃないんですが少なくとも今回思ったのは、
日本語:ラム酒です 全部飲んで
英語:ラム酒です 全部飲んでください、痛みます

日本語:息子を鬼火で殺されて以来だ
英語:あんたに息子を鬼火で殺されて以来だ

自分の理解力かなー。
でも、「最後の挨拶も板についてきた?」とか「お前 よく今まで生きてるな」みたいな言い回しはかなり好きです。

・今回笑えるシーンがかなり多かった気が。
デナーリスの無限に続くのかと思える二つ名シリーズ後の、ジョンのぽかーんと北の王。サー・ダヴォスがあんだけ口をすっぱく言いくるめていたのに「俺、ジェンドリーっす」(食い気味)。ジョンの「”でも?”」も大好きです。
あとはハウンドとトアマンドのやりとり…なんですかあれは。あそこが好きすぎて一回見て戻して英語字幕で見てまた戻してまた日本語字幕で見ました。トアマンドはもはやジョラー・モーモントの次に好き。ブライエニーのこと見とるなーとは思っていたけどもだよ。

・いろんなところの再会シリーズがほんとうに胸が熱すぎます。スターク兄弟姉妹のみんな。ブライエニーとハウンド。「邪魔はしない」の、通じ合ってる感じがーー。ティリオンとブロンの再会は、一瞬こんなあっさり?と思ったけど少し後にこれまたじんわり熱いやりとりがあって、、、ポドリックとの関係もよすぎるね。ブロンはもういつ死ぬのかひやひやが収まりませんでした。

・ずっと見てたのに、あ、そやったん?ということがちらほら。デナーリスは子供を産めなくなっていたのか。あと、ホワイトウォーカーと亡者(ワイト)は別物なのね。ワイトに触れたり噛まれたりしたらもれなくゾンビ化するわけじゃないのね。ブランはいつの間にブランじゃない人になってたの??
なみつ

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