TaiRa

ゲーム・オブ・スローンズ 第二章:王国の激突のTaiRaのレビュー・感想・評価

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やっと舞台設定整った感じ。20話観てりゃ必然的に思い入れ増すので面白くもなる。

第一章はきっかけ、第二章は整備。混沌への整備。王が乱立して野望や目的がバラける。裏切りや独立が相次ぐから面白くなって来る。単純な善悪もなくなって行き(まぁまだ純粋に悪いやつはいるけど)、人物の掘り下げも深くなってる。サーセイがサンサに投げ掛ける言葉は師の言葉にもなる。虐げられた強い女の言葉。タイウェンのアリアを見守る眼差しはサーセイの父からの扱いと対になる。人の愚かさを全身で表現するシオンの言い分にも一理ある。キャトリンに囚われていた時のティリオンとジェイミーの態度が似ていて、やはり兄弟なんだなと感じる。ティリオンとシェイの関係が美しくて切ない。力を与えられたと思ったら呆気なく奪われるティリオンの無力感。ジョンとイグリットのラブコメが癒やし。今まで回避して来た戦争の描写をようやく描いた『ブラックウォーターの戦い』は小さな場面で大きな戦を描く省エネが上手い。ゴア描写も大胆に。この回だけニール・マーシャル演出でなるほど。脚本は原作者。この回で収めた一定の成功はシリーズにとって重要だったと思う。デナーリスは段々頭角を表して来て良い。ジョラーとの関係も。最終章(まだ観てないけど何となく知ってる)への伏線もあって重要。推しはやはりティリオン、関係性推しはジョンとイグリット、デナーリスとジョラー。
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