なみつ

ゲーム・オブ・スローンズ 第六章: 冬の狂風のなみつのレビュー・感想・評価

5.0
ああ…
このシーズン6のために今までがんばって見てきたのかもしれない。
そう思うくらいこれまでいろんな箇所でくすぶっていたものがはじけて、爆発して、収束した!それに、自分にとって嬉しすぎるサプライズやエピソードがたくさんあった。
最佳境エピソード「落とし子の戦い」では、もうほんとうに心臓が破けそうになりながらも「目を逸らすな!」と自分に言い聞かせながら見ました。

もうここで見終わってもいいと思えるくらい燃え尽きた。
もちろんまだまだ気になることはあるからそんなことはしないけど。前シーズンラストよりは落ち着いています。

しかし、集中力がいるし、ながら見は絶対できないから精神的に余裕があるときに、と見てたのでわりとスローペースだったのですが、なんとhuluでの配信が10/14までという衝撃の事実が発覚…!!!なぜ!なんで???もう世の中の人みんな見終わったのですか…???間に合うか、もさることながら、短期間にこの怒涛の情報量を摂取することに脳が耐えきれるか心配です。
でも残り2シーズン20話、がんばって走り抜けます。

あらゆる箇所で感情が上下しすぎて引くくらい感想が長くなってしまった。


(以下、ネタバレあり)
【海の向こう側】
・何回あんねん!てくらい見せ場だらけ!!見たことあるパターンといえばそうなのだけれどもやっぱり毎回熱くなりますとも!
・はあああああジョラーが…わたし感無量です。カリーシとのあのやりとり、伝えられた、通じ合えただけでもう満足です。死ぬフラグすごいけど悔いないです。
いやでも、最後あのちびっ子モーモントと絡んだりしませんか?ジョンと総帥について語り合ったり??はあーあきらめきれぬ。
・ダーリオ・ナハーリス退場?別にいいけどさすがにちょっと切ない。ここにきて俳優変更は正解だったかも、とやっと思えた。前の俳優さんだと、言うても一番は自分でしょ?感があった気がする。
・ティリオン!やっと認められた!よかった!!でも、どちらかというと対等っぽくのほうがよかったかなー
・まさかのヤーラ姉ちゃんと合流!!!姉ちゃんかっこよかったのに決別したと思ってたからうれしー!相変わらずかっけー惚れる!伯父さん、鉄諸島では珍しくカラッとしたタイプっぽくてアリかもと思ったけどなかなかにこやつも。
・グレイワームとミッサンディは相変わらずここだけ異様なほのぼの。ほろ酔いミッサンディかわいすぎて…グレイワームもなんかひとりだけ首元Vのこじゃれた格好だし英語もめちゃくちゃ上達してるし…成就するのだろうか。

【ブラン周辺】
・毎度のことながら別次元で話が進行。文字どおり別次元への旅路。ボーダーの話はちょっと、やりきれない…じゃあこの人の人生って、ってなってしまった。
・待って、ベンジェン伯父さん!!!急に出てくんな嬉しすぎるじゃないか!!!心の準備まったくできてなかったまさか前回の肩透かしが伏線だったとは!!ゲースロ見てる人々の中でもベンジェン叔父さんを気にかけているランキング上位にいる自信あります、自分。相変わらずかっけーなーー。と思ったらすぐにいなくなった!!え、このひと今どういう状態??わかんなかった。ホワイトウォーカーへの道すがらということでしょうか??また出てくるよね、信じてます。ジョンとも再会してほしい。
・サマー…黙祷。

【アリア周辺】
・アサシンアリア完成、ってことでよいのでしょうか。正直修行開始してから、あの女の子とジャクエン・フ=ガーとの命をかけた三角関係にしか見えなかった…師匠の取り合い的な意味で
うーん、たくましいけどやっぱりどうしてもあんまり喜べない。とても大事なものを引き換えにした、という感じがする。個人的にアリアにとっての諸悪の根源はジョフリーだと思ってるから、彼亡き今もう復讐に囚われてほしくないのになあ。でも、前シーズンでもあったハウンドに対する複雑な感情。「苦しませたかった」に対して嘘つきムチがぴしゃっときてましたもんね。あれはやっぱり、そうだったのですね。
と思ったらハウンド!!!!生きとったんかーーい!!これも嬉しい!!ふつうに声出た。彼は、一度死んで生まれ変わった。みたいになっていて、アリアと旅をしていたときとふたりの立場と逆のように見えたよ。だから、アリアを闇から掬い上げるのはハウンドなんだと思っている。思いたい。せめて再会してほしい。マウンテンがあんなふうになったのもある意味伏線だったのか?地味に露出度高いけどハウンドにやられるためにいるんですよね。ね!
ナイメリアのことも諦めてませんから!
ジェンドリーはもう出てこないのかな…

【王都周辺】
・おーん。暗い。暗いです。サーセイはこれまでいかにギリギリのところにいたのかってことがよくわかったよ。すべてを失った今、あとはもうただ落ちてゆくのみって感じになっているけどどうなるんだろうー
ジェイミーあなたはどうするの?いっしょに落ちるのか、ティリオンやブライエニーやブロンたちがそれをくいとめるのか。王都から出ないサーセイとちがって外の世界をずっと見続けてきたジェイミーというふうにも思えるし、エドミュアとのやり取りからするともう姉弟は一心同体とも思えるし…先が見えません。もしくはブランの正義の鉄槌がくだるのか…
・トメンは、なんというかやっぱり子供で、無力で、それが耐えられなかったんだなーと思った。お母さんに対しても息子としてでなく、王として接しようとした。でも、あんな形で撃沈粉砕されてしまったらね…母を糾弾することで自分が王でなくなることは認識してたんだろうか?ミアセラは気付いてたようだけど。
・コンフェスおばちゃん、だから言わんこっちゃないのにーもー。知ってた。知ってたとも。
・王都周辺唯一の癒やし枠、ブロン。ポドリックとの再会がうれしすぎたーーティリオンとの再会も、お待ちしております。

【北部周辺】
・シーズン1から、ずっとばらばらだった兄妹たちの、待ちに待ちに待ちに待った再会がやっと!果たされたーーーー。ジョンもサンサもお互いあまりにもな経験を嫌というほどしてきているから、やさぐれた結果淡白な再会になったりして…と少し恐れてたけどそんなことはなかった!むしろ成長ゆえの、お互いへの理解が見て取れた。こんなに嬉しいことはないーふたりの笑顔ひさびさ。癒やしすぎる。
・オシャーー!ひさしぶりでうれしかったのに…さすがにラムジーのほうが何枚も上手だったか。オシャの女優さんがマンダロリアンに出演されててそれがわかった自分を自分でほめました。
リコンもね…こちらの再会は最悪の最悪だ。悲しいけど、今までの感じだとしょうがないね。ボルトン家の伝統の被害に遭わなかっただけよかったです。アンバー家が狼を使ってくる賢さが、さすが北部諸侯という感じが嫌ですね。えーもうあと2匹か…
・くーこの、ラムジーとの最終決戦は…戦争での白兵戦の描写は正直あまり好きじゃない、単に退屈だなーっていつも思うのですが今回は、すごいです。出てこないです、言葉が。けっこうジョン視点で、だから臨場感と、絶望感と。察しの悪い自分ですら、援軍くることはわかってた(でもタリー家だと思ってた)けど、それでもそこまでのもうどうしようもないやん、と思わせるのがすごいですよね。実際犠牲は出てるわけですし。ジョン、トアマンド、巨人の3人が混乱から抜け出したときが自分にとって今シーズン最高潮のシーン!!!!!!彼らは、ジョンが冥夜の守人として生きて、成し遂げた証のひとつだと思うのでもう…感極まります。
そしてトアマンドが好きすぎてやばいです…ジョラーに匹敵する推しおじです。かっこよすぎるでしょ…強いのも、道理をわきまえている感じも、そうは言っても結局血気盛んなのもめちゃくちゃ好き。ただ、最終的にジョンを支持していることが裏目に出そうでいやだなあ。でも、あくまで判断でなく恩義が大きいのかなあと。もしイグリッドのためもあるんだとしたらいろんな意味でさらにやばいな…
・ラムジーさよなら、タイウィンやサーセイには遠く及ばないが、ジョンたちには手頃な相手だったなと思ったり。皆の成長に寄与してくれたね。
にしたってサンサ怖いよー振り向いて笑うパターン前もありましたよね。アリアといい君たち姉妹はほんとにー
・お気づきでしたでしょうか…わたしは解説サイトで知りましたが、オープニングで紹介されている世界地図の町たちは都度、そのときの内容によって毎話ちょこちょこ変わっていたのです。ウィンターフェルは、焼き払われたり、家紋がボルトン家に変わったり一番忙しかったのですが今回やっと!満を持して!!!スタークの狼に!!!!!!これを!待ってたんです、これが見たくて見たくて、オープニングは毎回飛ばさず見てましたーー見てた甲斐あったーーー
・サー・ダヴォスの怒りシーン…泣いた。シーズン跨いでこれをやるよね。見てるこっちはだいぶ持ち直してきてたこのタイミングにね。しかも彼は、決戦前夜にしてあれを発見していたにも関わらず、一晩耐えたのですよね。それも合わせてなんだか。主君を失ったことも含め、なによりも自分を責めているのが、なんだかもう。
でも、彼女も、責められたかったのだという気がする。


【まとめ】
・シーズン6にして最終決定した推しおじ四天王。みんなどうか生きて。
・きょうだいの絆を、いつにも増して強く感じました。ジョン&サンサを始め、サーセイとジェイミーは回を追うごとにがんじがらめになってる気がするし、ヤーラ姉ちゃんとシオンも復活!お酒をあおるシーン、よかったです。ネッドとリアナもそうかな?最後、ちょっとよくわからなかった、つまりジョンは落とし子ではないと、、そうなるとどうなる??
・再会待ち焦がれてるシリーズがすごい堆積しているな。
・気が付いたらなんだか女王だらけになっていた。
なみつ

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