このレビューはネタバレを含みます
最大のTVシリーズ、ゲームオブスローンズをようやく見終わる事が出来た。
割と非難轟々なファイナルシーズンだけど、個人的には賛否両方。
最終的にジョン・スノウがデナーリスを刺して自分自身はナイトウォッチ送りになり、ドロゴンは鉄の玉座を溶かし、子を作れないブランが王になる。血統主義との決別という終わり方は正しかった。でも、このシーズンが今までと比べて面白くないのはそれが理由。GoTの面白さの軸は血統主義に基づく政治的謀略や色々な家を巻き込んだ戦争だった。今回は、それを否定して新たな世界を作ったのだから今までの様な面白さは無い。
テーマは良かったけどやっぱりプロットに関しては文句言いたい。もうちょっと引き伸ばしてデナーリスとジョン・スノウの葛藤とか描けただろうし、圧倒的ヒールだったサーセイがああも簡単に死んじゃうのはどうかと思った。これだけキャラクターが大きくなったんだから相応のプロットを用意してあげないとダメだったと思う。
ただ、画作りはめちゃくちゃ良かった。ホワイトウォーカーとの戦いや、デナーリスの殺戮の場面は映画より映画な視覚体験。こんなにリッチな映像をテレビシリーズで見られるのは凄すぎる。間違いなくテレビシリーズを今の地位に押し上げた作品。
GoTはリアルタイムで追えなかったので、ハウスオブザドラゴンをこれから楽しんでいきたいと思います。
