スパイダーマル

ゲーム・オブ・スローンズ 最終章のスパイダーマルのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

最終章を観るのは二度目。初見時は「え?えええ?これで終わり?こんな終わり?」ってちょっとがっかりしたのを覚えている。何度も見返すほどではなく、ファンの間で賛否両論わかれたのも頷けた。
だけど今回シーズン1から通しでかなりじっくり真面目に見返したところ、良いシーンは本当に好きだなと思える発見がちゃんとあった。

☆良かったところ
・ジェイミーによるブライエニーへの騎士叙任。この2人の出会い〜旅を思い出して泣いた。
・第3話「長き夜」最高に好きなエピソード。初見時もここが一番好きで、このエピソードだけは何回も観ている。画面が暗くてよく見えないのだけれど、人間が出身も育ちも何もかも超えて団結するも、倒しても倒しても迫りくる亡者...全員満身創痍で絶望感半端ない。そして背景で流れる「The Night King」という名曲中の名曲...
ブランを守って死にゆくシオンの最期も泣ける。選択を間違え続け、遠いところまで来てしまったシオン。グレイジョイでありながらスタークとして死んでいく、これ以上ない赦しを得た(彼は自分が犯した罪を赦されたくないとしていたが)
地下墓所ですら亡者が現れて、もうダメかもってティリオンがサンサの手にキスをするシーンも泣ける。
3話だけで何行でも語れてしまう...!!この3話と「The Night King」に出会えただけでも感謝しかない。
・サーセイ(とジェイミー)の最期。初見時は「もっとひどい死に方あるだろ!」とめちゃくちゃ不満だったが、デナーリスによって王都もレッドキープも破壊される中、一人きりになって逃げるサーセイがジェイミーと出会うシーンは涙なしには見られなかった。悪女ではあるが、彼女は子供を全て亡くし贖罪の道も味わった。ジェイミーと抱き合って死ねて良かったと思う。


☆微妙なところ
・全6話しかないため、かなり駆け足となっている。結果的にエイリスも真っ青な大虐殺を繰り広げたデナーリスの行動が唐突に思えた。葛藤は見えていたし、狂王化する予兆もあったけれど...もっと時間をかけて描いてほしかった。グレイワームもキャラこんなだっけ?て感じ。ヴァリスの最期も雑で納得はいっていない。
・第3話は最高に好きだが、ナイトキングの呆気なさったらない。ここまで引っ張ってそれか?と不満が残る。全6話しかないから仕方ないのだけれど。あとジョンが何をしていたのかさっぱり...右往左往して「うわぁーーっ」てドラゴンに叫んで終わり...「The Night King」聴きたさにこのシーンは何度も観ているが、毎度間が抜けている。


ブランが王かぁ...って思ったのを覚えているが、二度目としては王は誰がなろうが別にどうでも良かったかも。とにかく言いたいのは、ここまで好きなドラマに今後出会えるのだろうかというくらい最高でした。ありがとうゲーム・オブ・スローンズ。