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オリーヴ・キタリッジのクリームのレビュー・感想・評価

オリーヴ・キタリッジ(2014年製作のドラマ)
4.0
これは、フランシス·マクドーマンならではの作品。4話完結と教えて貰ったので、ならばと鑑賞。面白くて一気に観ました。私は、ラストがとても良かったです。ビル·マーレーがいい。
オリーヴ·キタリッジは、メイン州の海沿いの街で、優しい薬剤師の夫·ヘンリーと反抗期の息子クリストファーと住んでいる。オリーヴとヘンリーとの25年の結婚生活を通して、彼らを取り巻く人間関係の物語が描かれる。



ネタバレ↓



前半、地味な話ながら、フランシスだから、観てられるし、観たくなる。
オリーヴは偏屈な古いタイプの数学教師で、かなり嫌な女ながら、厳格で面倒見の良い所もあるややこしい人。
夫も優しいけど、若い女にデレデレして、見え見えな下心を抑える危ないおじさん。
オリーヴは、夫に冷たく、それでも夫は、一生懸命妻に尽くしてはいた。また、オリーヴは、この頃浮気をしていたが、この男は、事故で亡くなってしまった。そんな環境で育った息子クリストファーは、精神的な問題を抱え成長する。
第2話では、息子の結婚となるが、オリーヴは、義理の家族と上手くやる気はなく見えた。そして、夫が倒れ介護か必要になると施設にお願いするのだか、毎日、夫の元へ通い世話をする。息子は、母との関係や離婚のせいで、セラピーに通い、そこで出会った子持ち女性と再婚。オリーヴは彼等の家に招待され、彼女なりに頑張ったけど、やっぱり上手く行かず、大喧嘩をして自宅に戻ります。
戻ったら、その前日に夫が亡くなっていた。とうとう1人きりになり、自殺しようとするも失敗。ある日、自分と立場の似た妻を亡くした男ジャックと交流する事で、再び生きる気持ちになるのでした。
ラストにジャックに自分は、嫌な女で夫に酷い事をしてきたとか、反省している事を話す。長い道のりでやっと、自分を客観視して、反省し、誰かと寄り添う。
とても素敵だった。
ジャックもオリーヴ程ではないが偏屈で、似た者同士が心を寄せ合う姿にジーンと来ました。
これは、フランシスとビルが演じているからなんだと思います。この2人、ズルい。上手すぎます。
これは、フランシスのファンは必見だし、ファン意外も彼女の演技に引き込まれる事間違いなしの作品だと思います。
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