気難しく皮肉屋な数学教師オリーブの、夫や息子との25年間に渡る関係を描く。
これは傑作！！一気見してしまった。
まず何といっても、感情表現が苦手で僻みっぽいオリーブを演じたフランシス・マクドーマンドの演技が凄まじい。
喜怒哀楽に乏しく仏頂面ながら、時折垣間見せるユーモアや優しさ、そして稀に堰を切ったように溢れ出る哀しみ、その緩急を繊細に表現してる。嫌なヤツなのに共感せずには居られない、難しい役どころを見事に演じてる。
ついつい釣られて泣いてしまうんです。
夫のヘンリーを演じたリチャード・ジェンキンスもすごくいい。冷淡に見えるオリーブの本質を唯一見抜いていて、不器用な彼女の全てを受け止める、その器の大きさにも涙が出る。
そしていいタイミングで現れるビル・マーレイのユルさ。西洋の高田純次。
人生山あり谷あり。
８割不満でも、残り２割の幸せな時間を共有できる人がいるって、ステキなことかもしれない。
それが完璧とは言えないパートナーであったとしても。
4話からなるショートドラマなので、無理なく鑑賞可能。必見です。
