山岡

マッドメン シーズン4の山岡のネタバレレビュー・内容・結末

マッドメン シーズン4(2010年製作のドラマ)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

前シーズン最終話の買収騒動により、スターリングクーパーは新会社SCDPとなり、セットもサブキャラも一新。また、ドンはベティと離婚しマンハッタンのマンションで一人暮らしとなる。『マッドメン』らしさは失わずにマンネリを回避することに見事成功している。

本シーズンではドンの老いを強く感じた。酔っ払って呂律も回らない状態で客の前でプレゼンをしたり、今まで一線を引いていた秘書にまで次々に手を出し、しまいにはメーガンと結婚…せっかく、ミラー博士という対等な立場で人生を共に歩んでいくパートナーになりうる人に出会っておきながら、彼女ではなく、自分を癒してくれる若い女を選ぶとは…。

シーズン1であんなにかっこよかったロジャーやバートナムも存在感を失ってしまっている。ラッキーストライクに切られた時のロジャーの対応はすこぶるかっこ悪かった。

一方でペギーは次々と素晴らしい広告を作り、交友関係も広がっている。今シーズンではドンとは戦友のような関係を築くに至っている。ドンとペギーの特別な関わりを描いたEP7はファンであれば感動必至。

EP11からはSCDPの凋落を描く…ドン一世一代の賭けとも言えるニューヨークタイムズの広告は非常に洒落が効いていてドラマティックでもあるのだが劇的に状況が改善して客からの問い合わせが殺到…のような夢物語は描かれない。オープニングの黒いシルエットの男のように落ち続けていくのだろうか…。
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