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ナイト・マネジャー シーズン1のharamouthのレビュー・感想・評価

4.0
骨太スパイドラマに大満足。良かった〜。
カイロの高級ホテルでナイトマネジャーとして働く主人公(トムヒドルストン)が凶悪な武器商人(ヒューローリー)に挑む。ロンドンMI6も絡む巨大な闇を暴けるのか。

物語に目新しさは無いけれど、同じくジョン・ル・カレ原作の映画『ナイロビの蜂』に通じるような重層的な悪のリアリティと、正義に取り憑かれた主人公の立ち回りに惹き込まれてしまう。
派手なアクションは無くとも、騙し騙されの心理戦と、地中海〜中東を登場人物たちと一緒に旅するような楽しさ。盤石のキャスティング、十分にカネのかかったゴージャスな映像には死角無し。これ観ながら飲む酒が旨いったら…。

007ジェームズボンドから毒もスパイ的要素も抜いたみたいな一般人系主人公。人たらしの才能だけで敵の懐に入っていっちゃうありえない展開も、トムヒの笑顔と佇まいを見れば「このヒトだったら心開いちゃうかもぉ…(骨抜き)」って納得してしまうのね。
何を着ても惚れ惚れするほど似合う、何も着てなくてもうっとりする、ひたすらに眼福、この世の造形物のなかで最も美しいものの一つ、トムヒドルストン…。あざす…。
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