ルルルコ

大好き!五つ子のルルルコのレビュー・感想・評価

大好き!五つ子(1999年製作のドラマ)
3.8
五つ子!好きだったな、懐かしくて配信見始めましたが子供の時はあんなに理想の家庭、理想のママに見えた森尾由美さんの子どもの叱り方があまりにも古くて、頭ごなしに叱りつけ、軽くだけど頭を叩いたり、お仕置きの仕方も他の五つ子から差別してみせたりと子どもっぽく意地悪に見えて驚きます。五つ子ちゃんは今見てもみんな明るい素直な子、だからこそ少しウワってなります。
・五つ子の女の子2人姉妹のルッキズム格差設定がこんなにきつかったっけと涙が出ました。特に3話も4話も5話も。
末娘のミホはお姫様アイドル容姿を自覚しており、長女ノリカは自分はデブで可愛くないと思っていて、遠くのおばあちゃんが買ってきた五つ子お揃いの服が入らないとか、そのお揃いの服で集合写真を撮るのが嫌だと言ったら母親に「あんなバカは放っておきましょう」と言われたり、自分はデブだから母親に愛されていないのではないかと考え泣いていました。

体型のせいで「お前だけよその家の子だろう」と入学日から上級生に嫌なことを言われ、ご飯も喉を通らず、その事でさらに母親に怒られて部屋に籠って泣いてしまいます。

その後も初めての学校給食にワクワクしていたら女の子なんだから給食のおかわりはしなの!デブになるよ!と言われたり、弟と父の話合いに、心配だから私もいていい?と言ったら「父さんは男同士の話がしたいんだよ」と言って部屋に取り残されたり。

私にはノリカの見てる世界が手に取るように分かるし、彼女だけ疎外感を感じている場面が多いです。

あまり深刻には描かれず、両親はノリカの容姿を劣るとしながら受け入れて愛情を持っていますが、実際はあんな風に、別け隔てない愛情をもらえない/暴力やヒステリー/兄弟格差のまま愛情を得られないで育つ人も多いと思うので、その種子のようなシビアさが当たり前にさらさらと描かれており、考えさせられます。
ドラマ自体は楽しくて、クレヨンしんちゃんを見てるような感じ。

・ママの子じゃありません!ちゃんと訳を言いなさい!親に歯向かうなんて10年早いのよ!ちょっと待ちなさい!もう小学生なんだから!いい加減にしなさい!みたいなキリキリ声が結構あります。

昔は大家族系のお昼のホームドラマが長くやってましたよね。涙くんさよならとか懐かしいです。内容は覚えてないけどね。
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