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アトランタ:略奪の季節のるるのネタバレレビュー・内容・結末

アトランタ:略奪の季節(2018年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

各話、散文的な印象だった前シーズンに比べて、作り込まれたエピソードが増えたような。各話、略奪がテーマになってるあたり面白い反面、ヘヴィでもある。『ゲットアウト』後、『ブラックパンサー』と同年、というより、『アトランタ』以前以後、って感じ。ドナルド・グローヴァーが凄すぎる。映画での活躍にも期待。

しかし二ヶ月かけてちょっとずつ見てきたのに最終回、11話を録画しそこねていたことに気付いてショック、ネットフリックス契約しよ。。

1話、ワニ!

2話、音楽会社、デジタル化したのに余計に手間がかかってるあたり皮肉が効いてて愉快、

3話、100ドル札を使えない街、皮肉が効いてる、ストリップについていくヴァン、らしくないのではと思ってたんだけど、4話で回収されてそうか…と。

4話、略奪の対象はスマホと感情。ヴァンが好きなので、ハーフ(ダブル)問題、黒人の自分を選んだあなたはすごい、そんなふうに言われんのかよとズシンと効いた、
そしてアーン、金と心に余裕ができると親しい相手への対応が雑になるあたり、ああなるほど、いるよな、ああいう人間、って感じだった、困窮して寄り添いあおうとするうちは(表面的には)優しかったけれども、という…
ヒモ男が成功して長年支えてくれた彼女を捨てるのって、新しい世界に目が眩んだとかいう単純な話じゃなくてこの女は粗雑に扱ってもいいと学習してるからなんだろうな、なんてことを思った、
さておきなかなかに切ない別れだった

5話、行く先々で次から次へとトラブルに巻き込まれる筋立ては落語のようで、なんでこんな奴に髪切ってもらうことにこだわるんだ? と思ってたら、散髪の注文が苦手で、いつもの、と言えば済む彼じゃなきゃダメなんだと判明するオチ、綺麗にまとまってた。箸休め的だったけど、黒人と髪をテーマにするあたり、このシリーズならではという感じ。

6話、テディ氏こっわ! 白い、仮面のような顔、あの佇まい、あの声…半熟のダチョウの卵、声を録音、吊るされた父の人形、覆面の車椅子男、取り出された銃、猟銃、衝撃のラスト、ミステリー、ホラーコメディ、スリラーとして三十分ハラハラ。見応えあった、怖かった…
マイケル・ジャクソンを思わせる風貌、そうよな、語ることがタブーになってるけど、何が彼の皮膚を漂白させたのか、もっとあらゆる角度から語られるべきよな、とか。黒人ミュージシャンであるドナルド・グローヴァーがコレをやる意味をどうしても考えてしまう、すごい。
ダリウス氏かわいいやつ、しかし虐待の過去、つらい。略奪されたのは人生か、そして押収されてしまったピアノか。

7話、今シリーズ、SNS文化がいろいろ出てきて愉快、Tumblrかな。
「まだコンドームなんて使ってるの?」女たちの小気味良い会話、しかし性病予防にはIUDよりコンドームが確実なわけでパーティーで男漁るようなライフスタイルとは合ってないんじゃ? 大丈夫なのか、なんて。大麻文化も馴染みがないのでやっぱりチョット戸惑う。ドレイクのパーティーに向かう女たちが乗せられたバン、怖かったな、売り飛ばされたりしない?なんて。グミ(MDMA?)でハイになってパラノイアな幻覚見ちゃう友達、困るな…?
黒人男性と付き合う白人女性を罵倒する黒人女性、もっとこういう視点が見たい。ドレイク不在のパーティーで荒稼ぎする女の子たちはなんなんだ、ラッパー文化、グルーピー、わからねえ。
「ハッ)ドレイクってメキシコ人!?」って言ってたけど、ラッパーのドレイクってカナダ人だよね、あのメキシコ人は何者? あれは誰の家だったんだ? うまく読み取れず。
でもやっぱりヴァンのエピソード好きだな、ダリウスも好きだなと改めて、なんであの場でシミュレーション仮説(と思って調べたらドレイクの方程式、ってのがあるのね?)。略奪したのはジャケット。

8話、マネージャーのアーンを解雇する気のないアル、いい奴なのか欲がないのか。男にも化粧が必要、うん、自分で自分の身嗜みを整える大切さはもっと言ってもいいと思う、白人女性がライバルだという黒人女性、みんなblack girlに憧れてるのにblack girlは商売が下手、そういう面はあるかもな…マッサージをするアジア系女性への蔑視を描くあたり、本当にこのドラマ信頼できるよな…
リアルとは?
殴られて銃を突きつけられる、そして発砲、なんという。森の中で出会ったラリった男、伝う涙、ホラーだ。気を付けろよ、と最後に。なんかもうすごい。

9話、大学での無償ライブのため、ホテルの代わりに女の部屋に泊まる、ちょっとやべえファン、女側から強姦されたと訴えられたらどうすんだろとか、宿代代わりに家主と寝なきゃいけないなんて劣悪な労働環境すぎねえかとか、色々よぎった、奔放で豪放なラッパーだからって雑に扱われたいわけじゃないよな…
ペーパーボーイの論文を書く女学生、言葉遊びを褒められて、久しぶりに楽しそうだと言われるアル、本来そういう、スキルを褒められて喜ぶ、感覚より理屈、頭の良い奴なんだろうなって
階段から突き飛ばし、受け止め、ビンタ、脱出、
白人学生のクラブ、入会の洗礼、こえーこえーこえー、ホモソ文化やめろ、銃の部屋がある、こえーったらよ、裸で踊らせる、モザイク、シュールすぎだろって
そしてマネージャー解雇宣告、まあ…そうだろうな…
ラップトップ盗まれてブチ切れるアーン、喧嘩、やたら強いトレイシー…ああ…

10話、些細なことが重大事の少年時代、大物ぜんとしたアル、偽物か本物か、自殺、嘘だろ、ピアノのレッスン、アーンの家は意外と裕福…妙なプライドの高さの所以を垣間見たような、いとこ同士仲良く、このころから…
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