黒人差別とそこから生まれる冤罪を描いた映画やドキュメンタリーは他にも数多くあり、自分も同じようなテーマの作品をかなり観ている方だが、このドラマはその中でもトップクラスに重くしんどい内容。もちろん実際に起きた冤罪事件であり、人物もみな実在する。そのことがひたすらに重く考えさせられる。
黒人だから、という理由だけで証拠も何もなく逮捕され、自白を強要され、裁判で有罪が確定してしまう。そんな恐ろしい話が、南北戦争やキング牧師以前の昔の話でなく、本当につい最近、今でもアメリカでは当たり前にあることが不思議でならない。冤罪を生み出した側の警察、検察、司法の人間が(もちろんみんな白人)何らミスや悪いことをしたと思っていない。むしろアメリカ社会と秩序を守ってると信じ込んでるからタチが悪い。
個人的には、冤罪が確定してしまうエピソード2よりもその後を描いたエピソード3，4の方が恐怖だった。このドラマはアメリカでも高く評価されているが、アメリカ人はこれを観て一体どう感じるのだろう？？
