MIDORI

NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち シーズン4のMIDORIのレビュー・感想・評価

5.0
最近大手ネットワークのドラマばかり見ていて、そのドラマも十分面白かったのですが、やっぱりケーブルテレビや動画配信会社が制作するドラマは内容が深くて、格の違いを見せられた感じがありました。

特にこのTheBoldTypeのシーズン4は、このドラマシリーズの中で最高のシーズンです。

男女平等、LGBTQ、女性特有のガン、結婚、別居など、一話一話がとにかく濃くて、シーズン1の頃の気楽に楽しめるオシャレなドラマという要素よりも、20代〜30代が悩んでいることに真剣にぶつかって、どういう風に生きていくべきなのか、どういった考えを持って生きていくべきかを、性格の異なる3人の親友たちを通じて考えさせられました。

ジェーンは以前から心配していた母親と同じガンの検査を受けてあることを決心しますが、それはジェーンが思っていたよりも険しい道で、不安で病んでしまうジェーンを見ているのは辛かったです。

サットンはついにリチャードと新たな生活を始めますが、お互いが思い描く未来が異なり、「愛があればどうにかなる」なんて人もいますが、それは理想の話だなと思いました。サットンがリチャードと同じ未来を描けなかったことは、最終話を見れば明確だと思います。でも、リチャードもサットンと似たような境遇だったことがジャクリーンとの会話で出てくることから、同じ境遇だからこそ、未来では変えたいと思うか、拒否してしまうか、これは二人の年齢差もありそうな気がしてならないです。

キャットは色々暴走しすぎて、どうしちゃったの?なシーズンですが(笑)どこに行ってもキャットらしさを失わないのが、カッコいいです。芯があるというのは、こういうことをいうのだと。

主人公の3人の女性たちも皆異なる性格、異なる考え方を持っていますが、それぞれの意見を尊重して、3人のうち誰かがピンチになったらすぐに駆け付ける大親友で、それもとても魅力的ではありますが、今シーズンはメンズキャラもより輝きを放っていました。

特にオリヴァー、リチャード、アレックスの3人です。オリヴァーの厳しさの中にある優しさや、リチャードの誠実さ、アレックスの真面目で自分の過ちを認めて正直になれるところ。こんなに素敵な男性たちいるんでしょうか?(笑)3人の女性を輝かせる、メンズ3人にも注目です。

このドラマはなんといっても編集長ジャクリーンです。主人公3人と、その3人を輝かせるメンズが3人いますが、その中心はいつだってジャクリーンなのです。これまでのシーズンで、こんなに編集長を深く扱ったことないのでは?というくらい、今回は編集長のストーリーもかなり多めです。編集長とジェーン、編集長とイアン、編集長とリチャード…編集長の言葉が毎回深くて、だからトップなんだなというのが分かります。

ゴシップガールやSATCより、視聴者に近い存在で描かれているのが、やっぱりこのドラマ好きだなぁと思います。次がファイナルなので、キレイにまとめてほしいです!
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